【NQNニューヨーク=稲場三奈】29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に反落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=149円30~40銭で取引を終えた。朝発表の米指標がインフレ鈍化を示し、円買い・ドル売りが入る場面があった。半面、米金融引き締めが長期化するとの観測は根強く、引き続き円相場の重荷となった。朝発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で0.4%上昇した。一方、食品とエ
【NQNニューヨーク=稲場三奈】29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に反落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=149円30~40銭で取引を終えた。朝発表の米指標がインフレ鈍化を示し、円買い・ドル売りが入る場面があった。半面、米金融引き締めが長期化するとの観測は根強く、引き続き円相場の重荷となった。
朝発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で0.4%上昇した。一方、食品とエネルギーを除くコア指数は同0.1%上昇と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.2%)上昇を下回った。コア指数の前年同月比の上昇率は3.9%と、7月(4.3%)から伸びが鈍化した。米国のインフレが落ち着く方向にあるとの見方から、円買い・ドル売りが入った。週末や月末、四半期末を控えた持ち高調整の動きも、円相場を支えた。が臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を通知した。金利上昇をけん制する姿勢を示したとの受け止めから円売り・ドル買いが出た。一方、日本政府・日銀による円買いの為替介入の観測が強まったことは円買い・ドル売りを誘った。
ただ、市場では「150円は心理的な節目だが、(日本政府・日銀が円買いの)為替介入をする条件はまだそろっていないようだ」(バノック・バーン・グローバル・フォレックスのマーク・チャンドラー氏)との声も聞かれた。 米金融引き締めが長期化するとの見方も根強く、円相場の重荷となった。ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁は29日に公開した講演草稿でインフレは「まだ高すぎる」と指摘し、「抑制的なスタンスの金融政策を当面は維持しなければならないだろう」との考えを示した。ユーロは対ドルで小幅に続伸し、前日比0.0010ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0570~80ドルで取引を終えた。8月の米PCE物価指数を受け米インフレの沈静化が意識され、ユーロ買い・ドル売りにつながった。
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