【NQNニューヨーク=横内理恵】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比307ドル06セント(0.79%)高の3万8904ドル04セントで終えた。5日発表の3月の米雇用統計は雇用者数が市場予想以上に拡大したものの、賃金インフレの加速は示さなかった。ダウ平均は前日に530ドル下げており、ハイテクなどを中心に幅広い銘柄に見直し買いが入った。雇用統計では非農業部門の雇用者
【NQNニューヨーク=横内理恵】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比307ドル06セント(0.79%)高の3万8904ドル04セントで終えた。5日発表の3月の米雇用統計は雇用者数が市場予想以上に拡大したものの、賃金インフレの加速は示さなかった。ダウ平均は前日に530ドル下げており、ハイテクなどを中心に幅広い銘柄に見直し買いが入った。
雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比30万3000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(20万人増)を大幅に上回った。失業率は3.8%と2月(3.9%)から低下した。一方、平均時給の伸びは前月比0.3%と市場予想と一致し、前年同月比では2021年6月以来の低さとなった。労働参加率が上昇したこともあって、雇用者数が拡大しても「労働需給の明らかな引き締まりを示さなかった」(エバコアISI)との受け止めがあった。 雇用の堅調を背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げが想定よりも先送りになったり、利下げペースが緩やかになったりするとの見方があった。半面、労働需給の緩和とインフレ鈍化基調が続くとして一部参加者はFRBの6月利下げ開始予想を維持した。
インフレ高止まりや米景気の底堅さを背景にFRBが利下げに慎重になるとの懸念から、ダウ平均は前日までの4営業日で1200ドルほど下げていた。雇用統計の発表を受けて材料出尽くし感から売り持ちを整理する動きがあった。ハイテクに加えて景気敏感株や消費関連株の一角にも買いが入った。
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