NYダウ、一進一退で始まる CPI発表前に売買手控え
【NQNニューヨーク=横内理恵】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分時点では前日比21ドル02セント高の3万5335ドル51セントで推移している。あす10日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたい投資家が積極的な売買を手控え、前日終値近辺での推移となっている。
市場の関心は米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の方向を決める物価動向に集まる。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想によると10日のCPIでエネルギー・食品を除くコア指数は前月比0.2%上昇と6月と同じ低い伸びとなる見通し。ただ、前年同月比では6月と同じ4.8%上昇が見込まれ、インフレ鈍化の緩やかさが意識される可能性がある。 前日の米株式市場では米地銀格下げが嫌気されてダウ平均は一時465ドル安となった後、158ドル安まで下げ渋って終えた。米景気の楽観などを背景とした米株式相場の底堅い地合いは投資家心理の支えとなっている。一方、9日発表の中国の7月のCPIが前年同月比で2年5カ月ぶりに下落した。中国景気の弱さを映したと受け止められ、米株の重荷となっている面がある。
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