Netflixシリーズ「地面師たち」は、イッキ見不可避のクライムサスペンスだ!綾野剛×豊川悦司インタビュー──7月25日に配信開始(全7話)

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Netflixシリーズ「地面師たち」は、イッキ見不可避のクライムサスペンスだ!綾野剛×豊川悦司インタビュー──7月25日に配信開始(全7話)
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Netflixの新シリーズ「地面師たち」が、7月25日に配信を開始する(全7話)。ダブル主演を務める綾野剛と豊川悦司に訊いた。

精力的に新作を発表し続けているNetflixの新シリーズ『地面師たち』が、7月25日に配信を開始する(全7話)。実際に起こった不動産詐欺事件をベースにした新庄耕による小説を、テレビドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(2022年)が記憶に新しい大根仁監督が映像化。不動産詐欺師=地面師たちが100億円もの詐欺を仕掛けるさまをスリリングに描いていく。 本作でダブル主演を務めるのは、綾野剛と豊川悦司。綾野は地面師の職務を粛々とこなす辻本拓海を、豊川は巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中を怪しくも野性的に演じており、両者のコントラストが鮮烈だ。同作から遡ること6年前、アヴァンギャルドな時代劇『パンク侍、斬られて候』(18)で共演済みのふたり。撮影中にぎっくり腰になってしまった豊川を綾野が介抱したことが縁で、役の関係性に奥行きが深まったという。 「ぎっくり腰はアクシデントでしたが、その結果僕と綾野くんの役がより親密に見えるような方向に振り切れたのは、物語の展開におけるアクセントになったのではないかと個人的には思っています」(豊川)...

精力的に新作を発表し続けているNetflixの新シリーズ『地面師たち』が、7月25日に配信を開始する(全7話)。実際に起こった不動産詐欺事件をベースにした新庄耕による小説を、テレビドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(2022年)が記憶に新しい大根仁監督が映像化。不動産詐欺師=地面師たちが100億円もの詐欺を仕掛けるさまをスリリングに描いていく。 本作でダブル主演を務めるのは、綾野剛と豊川悦司。綾野は地面師の職務を粛々とこなす辻本拓海を、豊川は巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中を怪しくも野性的に演じており、両者のコントラストが鮮烈だ。同作から遡ること6年前、アヴァンギャルドな時代劇『パンク侍、斬られて候』(18)で共演済みのふたり。撮影中にぎっくり腰になってしまった豊川を綾野が介抱したことが縁で、役の関係性に奥行きが深まったという。 「ぎっくり腰はアクシデントでしたが、その結果僕と綾野くんの役がより親密に見えるような方向に振り切れたのは、物語の展開におけるアクセントになったのではないかと個人的には思っています」(豊川) だが今回演じた辻本とハリソンは「関係性の変化を表立っては絶対に出さない」(豊川)ポーカーフェイスであり、『パンク侍、斬られて候』とはまた違ったアプローチが求められた。綾野は、「役者ではない人たちの“芝居”へのアプローチとは?という概念が生まれました」と振り返る。 「拓海は「役者」ではありませんが「詐欺師」ですので、最終的交渉では表現として'芝居'を選択します。ですが、役を演じるという向き合い方と、相手を騙すという向き合い方は同じ芝居でも、アプローチや属性がまるで違います。私たちには脚本や物語があり虚構ですが、地面師たちの世界線では即興であり現実であり事実です。役を捉え過ぎるのではなく、本作の世界線を生きるというチャレンジングな日々でした」(綾野) 綾野は「たとえば、誰かわからない人から電話がかかってきたとき、声色が変わるのは'配慮'ですよね。しかしそれを芝居と関連される人がいても不思議ではありません」と重ね、「ですので脚本ベースだけではなく、芝居そのものを多面的に捉えたいなと考えておりました」と意図を明かした。そこには辻本のパーソナリティを探る明確な狙いがあった。 「どう生きて、どう滅ぼすかを問われる環境に拓海を置くには、拓海自身の脳を騙す必要があると考えました。ある種の共依存的な自己暗示をかけることで現実や絶望に耐え続けられた。拓海にとってハリソンは象徴であり生命維持装置なのだと思います」(綾野) 動物が生まれて最初に見たものを親だと思い追従する行動を「インプリンティング(刷り込み)」と呼ぶが、辻本にとってその対象となったであろうハリソンを、豊川はどう解釈して演じたのだろうか。 「ラストシーンを観終わったときに『彼は一体何だったの?』という疑問が残るようにしたくて、そのゴールに向かうために一つひとつのセリフや動きを考えました。つまり、視聴者がなるべくハリソン山中という人物に対しての答えを持てないように演じる、ということです」(豊川) 「人間は生まれつき本能が壊れている」など、ハリソンのセリフには大根監督が考案したものも多く含まれているという。豊川は「冷静に考えると“何を言っているんだ?”となりそうなところを、言いくるめられてしまう不思議な引力がある人物」とハリソンを評するが、綾野はハリソンに対して「孤独性」を嗅ぎ取った。 「地面師たちの中でも特にハリソンは、ずっと画角の中に収まっている──囲いや檻の中にいる人物という印象を受けました。もはや“図面”の中にしか存在しないような感覚がありました。そんな状況下なのに、不思議と窮屈さを感じさせない魅力と狂気があります。むしろ心地よささえ感じ、『地面師たち』風に言うなら“土地(トチ)狂ってる”です」(綾野) ハリソンは何度も危ない橋を渡り、厄介者を冷徹に始末しながらもその手を緩めない。それは翻せば、どれだけ詐欺を成功させてもいつまでも満たされない人物、といえるかもしれない。 「ハリソンにとって、お金は最終目的ではないんでしょうね。“命が燃える瞬間を観たい。あのときのエクスタシーが忘れられない”ではないですが、自分の欲求を満たすために生きているといっても過言ではありません。彼はそういった欲望に対して、ものすごく正直な人ではないかと思います」(豊川) 『地面師たち』の原作小説は、2017年に発生した地面師グループによる不動産詐欺事件を着想元にしている。ドラマティックに誇張されている部分こそあれど、実在した地面師の手口を知ることになる視聴者は驚かされることだろう。「本当にあった話」が鑑賞意欲を刺激するのは実際だが、綾野は「あくまで作品性です」と語る。 「辻本拓海を生きてみたい、そのうえで豊川さん演じるハリソンや、後藤(ピエール瀧)、麗子(小池栄子)、竹下(北村一輝)に“会ってみたい”という単純な想いもありましたが、なにより脚本が素晴らしく、『エルピス-希望、あるいは災い』ほか大根さんが捉えている世界や見つめ続けてきた社会性でしたり、過去に生み出されたどの作品からも正攻法と奇策の共存がとても魅力的だと感じておりました。本作もまたリアリティとケレン味の共存です。誰しもが見えているものだけでなく、見えそうで見えないもの、生きている中で気づけずに流れてしまうことを捉え続けられた大根さんの作家性に刺激を受けました」(綾野) その言葉を受けた豊川は、「配信というプラットフォームの強み」を付け加える。 「地上波ではなかなか踏み込めないところまで踏み込んでいて、かといって映画的な尺ではなくドラマ的な尺で丁寧に描けるのは、配信ドラマの一番の強みではないでしょうか。『地面師たち』を2~3時間の映画に収めるのは難しいでしょうし、じゃあ今回のように7時間弱のドラマにするとして、地上波では様々な規制がかかってきてなかなか思うようにはいかなかったのではないかと思います。今回、一番いい形に企画が収まったのは、僕たちにとっても観る方にとっても良かったのではないかと思います」(豊川) 綾野も「特にNetflixとの親和性が高い作品だと感じます」と頷く。 「クリエイションとして、光の中にある埋没しそうな闇たちを愛でる誠実さや、その中でも埋もれそうな原石を掘り起こし磨き抜く真摯さ、作品ファーストであり、それぞれの個性や魅力を尊重し、なによりクリエイターに対するリスペクトがあります。Netflixはそういった胆力があるプラットフォームだと捉えています」(綾野) ふたりが「Netflixど真ん中の作品」と語る、イッキ見不可避のクライムサスペンス。夜更かしに気を付けつつ、7時間の過激で華麗なエンターテインメントを楽しんでいただきたい。 Netflixシリーズ「地面師たち」 不動産売買をエサに巨額の金を騙し取る詐欺師集団「地面師」による前代未聞の事件を描く。綾野は地面師詐欺の道に踏み込む男・辻本拓海役、豊川は巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中を演じる。 7月25日(木)Netflixにて世界独占配信 ©新庄耕/集英社 <あらすじ> 辻本拓海(綾野剛)は、ハリソン山中(豊川悦司)と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる。 文・SYO 写真・山田 陽 スタイリング・佐々木悠介(綾野)、富田彩人 @WhiteCo ヘアメイク・石邑麻由(綾野)、山崎聡 @sylph 編集・神谷 晃 AKIRA KAMIYA(GQ)

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