IWC「インヂュニア」に見る、“⼀⽣使い続けられるデザイン”とは? プロダクトデザイナー・鈴木啓太と読み解いた|Pen Online

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エンジニアのための耐磁時計として1955年にデビューしたIWC「インヂュニア」。その傑作とされるのが、ジェラルド・ジェンタがデザインを手がけた76年製の「インヂュニア SL」である。2023年、この傑...

鈴木啓太●1982年、愛知県生まれ。プロダクトデザイナー、クリエイティブ・ディレクター。プロダクトデザインセンター代表。2006年多摩美術大学プロダクトデザイン専攻を卒業後、NEC デザイン、イワサキデザインスタジオにプロダクトデザイナーとして勤務した後、12 年に独立しプロダクトデザインセンターを設立。日用品から鉄道車両などの公共プロジェクト、伝統工芸や素材開発まで幅広い分野で活躍。美意識と機能性を融合させ、100年後にも残る意味のあるデザインを目指している。

エンジニアのための耐磁時計として1955年にデビューしたIWC「インヂュニア」。その傑作とされるのが、ジェラルド・ジェンタがデザインを手がけた76年製の「インヂュニア SL」である。2023年、この傑作にオマージュをささげた「インヂュニア・オートマティック40」が誕生し、大きな話題となっている。なぜジェンタは、いつまでも愛されるタイムレスなデザインを生み出せたのか? 日用品から鉄道車両、伝統工芸まで、ジャンルを横断するプロダクトデザイナーの鈴木啓太が、その裏側を読み解く。耐磁時計の歴史を継承し、軟鉄製インナーケースによって40000A/mの耐磁性能を確保。薄型設計の自社製ムーブメントCal.32111を搭載し、ケース厚は10.

「ヨーロッパのデザイン関係者とお話しすると、彼らは“歴史”に重きを置いており、その“遺産”こそがラグジュアリーにつながっていると感じます。スイスの伝統的な機械式腕時計のデザインは、他のプロダクトと比べると一見変化が少ないように見えるかもしれない。しかしその一方で、技術は進化している。2016年にスイスの時計メーカーの工房を見学させてもらいましたが、マテリアルの製造工程や工作機械の進化には驚かされました。基本的なスタイルは変わってないように見えますが、そういったある種の抑制されたデザインの中に、革新がたくさん詰まっている。そこが現代の腕時計の面白さなのでしょう」「相模鉄道の車両のデザインを手がけたことがあります。電車は社会と密接にかかわるので、やはり様々な要素において考え抜かれたデザインが求められます。個人的には、こういったルールの中で緊張感をもってデザインを詰めていくことにも、大きなやりがいを感じますね。常に新しい領域で仕事をしたいと思っていますし、手掛けるプロジェクトが属するジャンルの歴史を俯瞰した上で、『次にこういうデザインがあるべきでは?』と考えるのが好きです」

相模鉄道の「相鉄9000系」のリニューアルと「相鉄20000系」「相鉄12000系」の3車両のデザインを手がけ、吊り革や駅で使用するベンチ、プラットフォームに設置する照明器具などのデザインも担当。写真はその模型。相鉄20000系は、鉄道車両の最高賞であるローレル賞を受賞した。「ケースのラインの出し方やサイドのシルエットの詰め方などに、プロフェッショナルの技を感じますね。さらに装着すると、ここまで考えこんでつくり込んでいるのかと驚きがある。世の中には美しいモノがたくさんありますし、“人の手の感覚”はどんどん鋭くなっていると思います。そういうなかでも腕時計を身に着けると、そのすごさがわかります」「自分のデザインを言葉にするなら『堅実な革新』でしょうか。少しずつその世界を進化させていくのが好きです。人類の歴史を振り返ると、どんなものであっても突然生まれるのではなく、多くの人が関わりながら少しずつ進化して、現在に至っていますよね。そういうところにロマンを感じるので、なにか奇想天外なデザインを考えるのではなく、既存のモデルを踏まえつつ、いまの時代と未来へ向けてどんなデザインを提案できるのか興味が

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