ELYZA(イライザ)が、700億パラメータの「Llama-3-ELYZA-JP-70B」と、80億パラメータの「Llama-3-ELYZA-JP-8B」を開発した。日本語に特化した同社の国産LLM(大規模言語モデル)である「ELYZA LLM for JP」の最新モデルと位置づけている。
「相手が1兆円規模の開発投資を行う企業であっても、追いつかないと思ったら、その時点で試合は終了である。あきらめなかったことで、GPT-4などのグローバルプレイヤーに追いついた。だが、どうやって勝てるかは、もう少し考えなくてはならない」いずれも、MetaのLlama3をベースに、日本語による追加事前学習および指示学習を行い、数1000万円の開発投資を行って完成させたという。
研究開発では、2020年秋に、人間の能力を超える日本語LLMの開発に成功。2021年夏には要約AIをリリース。2022年春には執筆AIをリリースした。さらに、2023年8月には70億パラメータのモデルを公開し、2023年12月には130億パラメータのモデルを公開。さらに、2024年3月には、Llama 2をベースにした700億パラメータの「ELYZA-japanese-Llama-2-70b」を発表し、GPT-3.5 Turboなどのグローバルモデルに匹敵する性能を達成した。これは、経済産業省の大規模言語モデル構築支援プログラムを活用。産総研のスパコン「ABCI」を独占的に割り当ててもらうことで開発することができたという。
また、社会実装については、JR西日本、明治安田生命、東京海上日動などと協業。さらに、「自分たちで開発したLLMにこだわらず、OpenAIやGoogle、Anthropicなどが開発したLLMも活用し、社会にどう活用したら価値が出るのかといったことに取り組んでいる」とする。
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