フランスのハイファイメーカーFOCALは、その初のアクティブワイヤレススピーカー『DIVA UTOPIA』を発表しました。この製品は、最高の音質を追求するために開発され、販売価格は4万ドル弱(約600万円)に設定されました。これは現在、世界で最も高価なワイヤレススピーカーです。
「いい音質」にどうやって値段を付けたらいいのだろうか? そもそも値段など付けられない。フランスのハイファイメーカー FOCAL は、同社初のアクティブ ワイヤレススピーカー を開発するとき、そのように考えた。まず音質ありき。価格は……求める音質の製品ができてから決めればいい。そして生まれたのが、 FOCAL の『 DIVA UTOPIA 』だ。販売価格は結局4万ドル弱(約600万円)になった。 スピーカーひとつにそれだけの金額を出すなんて、ほとんどの人には考えられないことだろう。だが、ハイエンドオーディオの世界では、決して突飛な値段ではない。これは、アンプからワイヤレスストリーミングまで、すべての機能を備えた完全独立型のシステムだ。 FOCAL の確かな実績も考え合わせれば、(わたしよりはるかに裕福な)オーディオ愛好家たちからすれば、むしろ、妥当な価格と映るだろう。 それでも、(わたしたちの調査によれば)これが世界で最も高価な ワイヤレススピーカー であることは動かしがたい。このレベルの技術がどんな音を奏でるのかを探るのは、未知の世界に踏み込むような感覚だ。 革新の道を切り開く
FOCALにとって、このプロジェクトを実現する道のりは決して平坦ではなかった。開発には5年以上の歳月がかかり、多くの技術的な課題や内部的な困難を乗り越えて、ようやgradationをした。このスピーカーの開発は、会社にとって新たな挑戦でした」とCEOのセドリック・ブトネは語る。 「本当にこれを手掛けるべきかどうか、初期には異論もあったぐらいです。しかし、配線や機材にわずらわされることなく、高品質なハイファイサウンドを楽しみたいという人たちがいることはわかっていました。そういう人のために、この製品をつくりたいと思ったのです」 サイズがコンパクトではないことは明らかだ。わたしがパリのリスニングルームで目にしたDIVA UTOPIAは、圧倒的な存在感を放っていた。各スピーカーのサイズは121 x 24 x 56cm、重さは約64kgだ。どっしりとしたアルミニウム製の台座に設置されている。UTOPIAシリーズは後ろに傾いた特徴的なデザインのせいで、さらに大きな設置スペースが必要となる。 そこには未来的な雰囲気もあるが、柔らかさも備えている。柔らかいというのは言葉通りの意味で、スピーカーを包み込むパネルがライトグレーのフェルト素材でつくられているのだ。まるで浮いているかのように見え、将来カスタマイズするときのために、着脱可能となっている。前面パネルは中央で隙間をつくり、そこにFOCALのバックライト付きロゴが配置され、その奥には成型ポリマー製のキャビネットが垣間見える。 NAIMとのコラボレーション Diva Utopiaは、FOCALの音響技術と姉妹ブランドであるNAIMの電子技術を融合させて初めて共同で作り上げた製品である。各スピーカーには27mmのベリリウムツイーター、16.5cmのミッドバスドライバー、そしてサイドに取り付けられた4つの16.5cmウーファーが搭載されており、内部のNAIMによるクラスABアンプは400Wのパワーを発揮する。つまり、2個で合計800Wのパワーを誇る。 DIVA UTOPIAのセットアップは、一般的なワイヤレススピーカーと同じように簡単だ。スピーカーを電源につないでNAIMの優れたコントロールアプリを立ち上げるだけ(リモコンも付属しているが、アプリのほうが使いやすいはず)。これだけでアップルのAirPlay 2、グーグルのChromecast、TIDAL Connect、Qobuz、Spotify Connectから直接ストリーミングできる。さらにBluetooth 5.0もサポートしている
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