EVの充電タイミングを変えればCO2排出量は半分に、創出された「環境価値」はNFTで取引へ
電力システムの脱炭素化を目指す電力シェアリングは、EVの充電を日中に行い、EVからの電力網や家庭への電力供給のタイミングを調整することでC02削減効果を高め、その「環境価値」の正確な算定、評価、取引を行うための技術を開発し、特許を取得しました。
EVは、ガソリン車に比べてCO2排出量が少ないとされています。電力シェアリングの調べでは、1キロメートル走行したときのガソリン車のCO2排出量は約160グラム。それに対してEVは50〜100グラムとなります。しかしこれは、EVにいつ充電するかで大きく変化するのです。 電力は、太陽光発電の効率が高まる晴れた日の昼間と、石炭火力発電が多く稼働する夜間とでは、電力消費にともなうCO2排出量は2倍以上の差が生じるため、昼間に充電するか夜に充電するかで、EVの1キロメートルあたりのCO2排出量も2倍以上違ってきます。したがって、EVは日中に充電したほうがCO2排出量はずっと少なくなります。また、EVから家庭に電気を供給するV2Hも、昼に蓄えた電力を夜使うように利用時間をずらす、つまりタイムシフトすることで、さらなるCO2排出量の削減が可能になります。
シェアリング電力は、そうした、これまであまり意識されてこなかったEVの充給電のタイムシフトによるCO2排出量の削減に着目、そこから生み出される環境価値を正確に算定し、NFTなどに変換して取引できる仕組みを構築したのです。同社はすでに、企業などの脱炭素化への取り組みを環境価値として客観的に評価する技術で特許を取得しています。これらの特許技術を生かして、CO2排出削減量の公正な評価と取引の手法を国際基準化し、世界に発信していきたいとシェアリング電力は話しています。
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