EU、ファイザー製18億回分契約 新型コロナワクチン
【フランクフルト=深尾幸生】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は8日、欧州委員会が米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを18億回分契約したことを明らかにした。2023年までの3年間に供給を受ける。単純計算でEU市民が約4回接種できる量を確保した。フォンデアライエン氏はツイッターで「ビオンテック、ファイザーと9億回分のワクチンと9億回分の追加の権利を保証する契約を欧州委が承認したことを喜んで発表する」と述べた。これまで両社との契約は6億回分だった。
調達するワクチンは、2回の接種を終えた人が効果を持続させるための追加接種や、変異ウイルスへの対処、子供や若い世代への接種などに備える。ワクチン接種が遅れている新興国への寄付にも使うとみられる。フォンデアライエン氏は「ほかのワクチンとほかの契約も続く」と述べた。 EUは米国や英国に比べてワクチンの接種が遅れていたが、ワクチンの供給体制が整ってきたことで、足元で接種ペースを加速している。英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によると7日時点で27%の人が少なくとも1回の接種を受けた。 4月にはビオンテック、ファイザーと4~6月分の調達を25%増やして2億5千万回分とすることで合意。英アストラゼネカが計画通り供給できていないこともあり、ビオンテック、ファイザーのワクチンへの依存が高まっている。
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