「ChatGPT」の開発元であるOpenAIが、誰もが簡単に独自のチャットボットやAIエージェントを作成できるという新しいツールを発表した。ユーザーがすべきことは、ボットに何をさせたいかをChatGPTによる対話で指定するだけで済むという。
OpenAIの「ChatGPT」は、大学の小論文の下書きからコンピュータープログラムの作成、ウェブ上での情報収集など、その幅広い能力のおかげで一躍話題となった。そしていまOpenAIは、コーディングのスキルがなくても誰でもChatGPTの技術を応用したカスタムチャットボットを構築できるようにすることで、その能力の幅をさらに広げようとしている。 人々は自分の生活における特定の問題や関心事に役立つカスタムボットをつくりたいと感じている──そんな可能性があることをOpenAIは示唆している。例えば、ボードゲームのルールを学ぶことを手伝ったり、自分の子どもに算数を教えたり、AIが生成したアートを使ったステッカーのデザインを支援するようなことだ。 OpenAI...
500」の92％以上の企業が、ChatGPTやその基礎となるテキストや画像の生成技術を利用できるOpenAIのAPIを何らかのかたちで利用していると発表した。OpenAIによると、ChatGPTの週間アクティブユーザー数は約1億人だという。 「約1年前、わたしたちは控えめな研究用プレビューとしてChatGPTを世に送り出しました。それが非常にうまくいったのです」と、アルトマンは言う。「OpenAIは現在、世界で最も先進的で広く利用されているAIプラットフォームです」 登場から1年、ChatGPTはテック業界をほとんど根底から覆してきた。グーグルをはじめとする大手テック企業は、同じようなAIツールの構築に注力すべく事業を再編成したほどである。 いまでは資金力のあるスタートアップ数十社が代替となるAIモデルを提供している。そして各国政府は、強力なモデルの悪用を抑制するために動かざるを得ないと感じている。新たなカスタムチャットボットが普及すれば、OpenAIはAI競合他社を再びリードすることになるだろう。...