「アキュラ撤退」明暗わかれる中国の高級車市場

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「アキュラ撤退」明暗わかれる中国の高級車市場
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【「アキュラ撤退」明暗わかれる中国の高級車市場】 欧米メーカー+新興メーカーのBEV戦略の中で 東洋経済オンライン

2016年に中国で生産を開始したアキュラ車の販売台数は、2017年に前年比80.4%増の1万6348台となったものの、新車投入の遅れやブランド認知度の低下などにより、2021年には6600台にまで落ち込んでおり、生産撤退を余儀なくされた格好だ。

中国政府が感染防止対策で講じた「ゼロコロナ政策」が、外出制限が敷かれた都市部での新車市場を直撃した一方、中国国内の高級車市場は依然として好調が続いている。高級車ブランドの販売台数は、2021年に前年比20.7%増の347万台に達し、2015年の約2倍まで膨らんでいるのだ。 2015年に6.1%だった乗用車市場に占める高級車のシェアは、2022年1~6月には16.4%へと大きく上昇している。しかし、急激にBEVシフトが進む中、最新の技術を搭載する高級BEVが登場したことにより、高級車市場におけるガソリン車ブランドとBEVブランドの動きは対称的で明暗がわかれており、中国高級車市場には変化が生じている。1つめの変化は、ドイツ系3社の値下げ戦略だ。中国の高級車市場では、早い時期に現地生産を行い、富裕層に浸透し続けている「BBA」(BMW、Benz、Audiの頭文字)のドイツ系3社は、ブランド力で他社ブランドを圧倒している。

200万台超の生産能力を形成するこの3社は、基幹部品も輸入から現地生産に切り替え、一層のコスト削減を実現させた。たとえば、アウディの車両平均価格は、2021年に32.5万元まで下がり、レクサスの平均価格より16%安くなっている。

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