[社説]コーカサスの和平交渉を急げ

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[社説]コーカサスの和平交渉を急げ
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旧ソ連南部のアゼルバイジャンとアルメニアの平和条約締結交渉が停滞し、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサスの情勢が一段と不安定になっている。両国は互いに軍事的な挑発を控え、歴史的な対立に終止符を打つための話し合いを急いでほしい。両国間ではソ連末期、アゼルバイジャンのナゴルノカラバフで多数派のアルメニア系住民が一方的に独立を宣言し、激しい紛争となった。2020年秋と23年9月の戦闘再燃でアゼルバイジ

両国間ではソ連末期、アゼルバイジャンのナゴルノカラバフで多数派のアルメニア系住民が一方的に独立を宣言し、激しい紛争となった。2020年秋と23年9月の戦闘再燃でアゼルバイジャンがナゴルノを奪還した後、平和条約の締結をめざすことで一致した。交渉の難航について、アルメニアのミルゾヤン外相は6日、領土保全の相互承認と、地域の輸送網の封鎖解除の問題で、対立が解けていないと明かした。いずれも国家の主権がからむ難しい問題だが、「占領地」の交換などで歩み寄ることが必要だ。

恒久的な平和の実現には国際社会の支援も不可欠だ。残念ながらコーカサスでは、紛争再燃で影響力を低下させたロシアと、アルメニアに接近する欧米の新たな勢力争いが始まった。和平を阻害する駆け引きでなく、交渉の環境整備に力を尽くしてもらいたい。 和平が成立すれば、日本も参画するカスピ海地域の資源開発が活発になり、ユーラシア大陸の東西南北を結ぶ国際輸送網の整備が進む。経済発展が加速し、国民が豊かになる。周辺の他の民族紛争にも解決を促すことになろう。平和の果実を認識してほしい。 コーカサスは古来、アジアと欧州、中東を結ぶ「文明の十字路」と呼ばれてきた要衝だ。ロシアが侵攻するウクライナや激しい戦闘が続くパレスチナにも地理的に近い。ここで再び戦火が広がり、世界秩序の混乱に拍車をかける事態は避けなければならない。

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