<為替> ドルがユーロのほか、通貨バスケットに対し2週間ぶりの安値を付けた。8月の全米雇用報告で民間部門雇用者数の伸びが予想下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)は利上げを終了するとの見方があらためて裏付けられたことが背景。
オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が朝方発表した8月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は17万7000人増と、エコノミスト予想(19万5000人増)に届かなかった。前日に労働省が発表した7月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が3カ月連続で減少し、2021年3月以来約2年半ぶりの低水準。こうした中、FRBの利上げで引き締まっていた労働市場が緩み始めているか見極めようと、労働省が9月1日に発表す8月の雇用統計が注目されている。ドルは対円で0.23%高の146.195円。ただ、前日に付けた10カ月ぶり高値(147.375円)は超えていない。<債券>...
オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が朝方発表した8月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は17万7000人増と、エコノミスト予想(19万5000人増)に届かなかった。前日に労働省が発表した7月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が3カ月連続で減少し、2021年3月以来約2年半ぶりの低水準。こうした中、FRBの利上げで引き締まっていた労働市場が緩み始めているか見極めようと、労働省が9月1日に発表す8月の雇用統計が注目されている。ドルは対円で0.23%高の146.195円。ただ、前日に付けた10カ月ぶり高値(147.375円)は超えていない。<債券> 国債利回りが横ばいとなった。軟調な経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が後退し、序盤に3週間ぶりの低水準まで低下したが、その後は不安定な動きとなった。午後の取引で、金利期待に敏感な米2年国債利回りは横ばいの4.894%。一時は8月11日以来の低水準となる4.836%まで低下した。2年債と10年債の利回り格差も前日とほぼ変わらず、マイナス77.40bp(ベーシスポイント)だった。一時はマイナス73.50bpまで縮小した。S&P総合500種は約3週間ぶりの高値を付け、ナスダック総合は8月1日以来の高値で引けた。