明治安田生命Ｊ２リーグ第４０節町田１―０金沢（２９日、Ｇスタ）Ｊ２町田はホーム最終戦で金沢に１―０で勝利した。前半３分にＭＦ平河悠が先制ゴール。２２日にはＪ１昇格を決め、２８…｜BIGLOBEニュース
Ｊ２町田はホーム最終戦で金沢に１—０で勝利した。前半３分にＭＦ平河悠が先制ゴール。２２日にはＪ１昇格を決め、２８日に前節まで勝ち点８差だった２位・清水が敗れたためにＪ２初優勝を確定させたチームは、３連勝で勝ち点を８１に伸ばした。
前半３分、鈴木の右クロスが相手のクリアによって流れると、ペナルティーエリア中央でこぼれ球に平河が反応してシュート。左ポストに当たり、ボールはゴールへ吸い込まれた。後半は押し込まれる時間帯も長かったが、粘り強く１点のリードを守り切った。今季の「勝つ＝守れる」を象徴する戦いぶり。勝利の笛が鳴った瞬間、「迷いなく、思い切ってやっていこう」と選手たちを送り出した黒田剛監督はホッとした表情を浮かべ、拳を突き上げた。 チーム内に競争原理をもたらし続けた１年だった。「ゴール前のたった一つのスライディングをさぼれば、それは信頼を失う。容赦はしない」。隙を生むようなプレーがあれば、メンバーから外される。選手たちは目の色を変えて練習から徹底した。結果的に、多くの選手が入れ替わり出場機会を得るサイクルに。青森山田高時代から特長であるロングスローやセットプレー、好守におけるクロス対応も主将のＤＦ奥山が「成功体験を得るまで何度でも重ねる」とうなずくように、反復練習した。勝負強さを植え付け、隙のない集団にまとめ上げた。
試合後には、優勝セレモニーを実施。チームは第４節で首位に立ち、一時は２位に順位を落としたものの、第１０節から首位を走り続けてきた。指揮官は「首位の時期は長かったけど、いつ追い越されるかわからない、様々な不安とプレッシャーと戦いながら過ごしてきたのは間違いない。日々築いた日常の努力が必ず実を結ぶと信じて、彼ら（チーム）がやりきってくれた１年だった」とシーズンを振り返り、「多くのお客さんに見守られながら１年間を過ごせたこと、選手やクラブがその思いに絶対応えていこうとやってきた。町田の歴史を変えて、Ｊ１に導こうとひたすら頑張ってくれた成果」と駆けつけた１万１１８１人のサポーターらと喜びを分かち合った。
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