Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＤＦ馬場晴也（２２）が、今季初勝利を置き土産に代表へと向かう。１６日のホーム・町田戦前日となる１５日、朗報が届いた。パリ五輪を見据えるＵ―２３日本代表に、馬場が名を連ねた。
昨年９月、主将として準優勝となったアジア大会以来となる選出に「もちろんうれしい」と顔をほころばせたが、その前にすべきことがある。「いい流れで気持ち良く代表に行きたい」。１分け２敗という苦境脱出を第一に考え、今日、ピッチに立つ。
チームは町田戦後、３日間のオフに入る。代表合宿のために馬場の休日はなくなるも、意に介さない。心中に、１つの強い思いがあるから。「ミシャさん（ペトロヴィッチ監督）に信頼されるようになったのに、何もチームに貢献できてない。とにかく期待に応えたい。それだけ」。Ｊ２東京Ｖから加入した昨季は２１試合に出場。今季は開幕から３戦連続スタメン起用されるも勝ち星はなし。現状打破は何としても成し遂げる。 ロングボール主体の町田との対戦が、馬場の気持ちをかき立てる。「ボール保持するスタイルの僕らからしたら負けられない。ミシャさんのサッカーでＪリーグを盛り上げるのが一番だから」。髪を黒く染めて短くしたのも「悪い流れを変えるため」。心身ともにみなぎる闘志は、初白星という形とする。（砂田 秀人）
〇…ＭＦ原康介（１８）が、人生が変わった相手との再戦に、気持ちを高ぶらせた。町田とは１月２８日に沖縄での練習試合で対戦。名古屋高から練習生として参加していた原は、同戦後に入団決定を告げられた。「びっくりの方が大きくて。そのあとにうれしさが出た」と思い返す相手と、デビューから３戦目にして対戦機会が訪れた。前回の戦いを踏まえ「１人かわせれば、相手もずれてきてチャンスが出る。僕が１枚はがせれば」。持ち味のドリブルで攻撃を活性化させていく。
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