米連邦準備制度理事会(FRB)のスタッフは、ここ数カ月の株高に続いて上昇した資産価格が金融の安定を揺るがすリスクがあるとして、警戒を強めている。
16日に公表された7月連邦公開市場委員会(FOMC、7月25ー26日開催)の議事要旨によると、資産バリュエーションの圧力は「留意に値する」とスタッフは判断。5月にFOMCに提出された前回のスタッフリポートでは、このリスクは「穏やか」と表現されていた。 FRBは金融システムの安定性に対するリスクを把握するため、銀行システムの健全性や経済におけるレバレッジの大きさ、資産価格の評価など、多くの変数に注目している。 15年ほど前に住宅価格バブルが崩壊し、大恐慌以来の深刻な景気後退に陥ったときがそうだった。FRBはこれをきっかけに金融安定リスクの監視を強化した。FOMC議事要旨:「著しい」インフレリスク、追加引き締め正当化も 他の要因としては住宅価格と商業用不動産価格を挙げ、「ファンダメンタルズに比べて高い」と指摘。議事要旨によると、住宅価格は再び上昇を始めており、価格対家賃比は住宅ローン市場バブル崩壊前の2000年代半ばの水準に近い。...
16日に公表された7月連邦公開市場委員会(FOMC、7月25ー26日開催)の議事要旨によると、資産バリュエーションの圧力は「留意に値する」とスタッフは判断。5月にFOMCに提出された前回のスタッフリポートでは、このリスクは「穏やか」と表現されていた。 FRBは金融システムの安定性に対するリスクを把握するため、銀行システムの健全性や経済におけるレバレッジの大きさ、資産価格の評価など、多くの変数に注目している。 15年ほど前に住宅価格バブルが崩壊し、大恐慌以来の深刻な景気後退に陥ったときがそうだった。FRBはこれをきっかけに金融安定リスクの監視を強化した。FOMC議事要旨:「著しい」インフレリスク、追加引き締め正当化も 他の要因としては住宅価格と商業用不動産価格を挙げ、「ファンダメンタルズに比べて高い」と指摘。議事要旨によると、住宅価格は再び上昇を始めており、価格対家賃比は住宅ローン市場バブル崩壊前の2000年代半ばの水準に近い。 議事要旨によると、FRBの政策担当者らは金融安定リスクに関する議論の中で、「商業用不動産の価値が急落する可能性」に警鐘を鳴らし、それが「一部の銀行や保険会社といった金融機関に悪影響を与えかねない」と指摘した。
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