幼少期よりピアノやギターでの作曲や英語での作詞を始め、15歳のとき声が一切出なくなるというアクシデントを経験し、それがきっかけとなり独特の歌声を獲得する。2011年から音楽活動を本格化させ、同年9月にシングル「六等星の夜 / 悲しみはオーロラに / TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」でメジャーデビューを果たした。2021年よりSACRA MUSICに所属。2022年1月にテレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編のオープニングテーマおよびエンディングテーマを収録したシングル「残響散歌 / 朝が来る」をリリース。2022年12月には「第73回NHK紅白歌合戦」に出場し、「残響散歌」を披露した。2023年3月にアニメ「NieR:Automata Ver1.
確かにそうですね。景色としてはちょっと似たところもあるんですが、「Sign」はあくまでポップスの範囲で、皆さんにとって聴き馴染みもある、今までのAimerの系譜を継いだ形に落ち着けたかなと。どんな時代に聴いてもしっくりくる。そういう楽曲になったらいいなと思っています。──「Sign」の歌詞は、当然ロレンスとホロの旅路にも重ねられますが、楽曲と同様に普遍性があるように思います。例えば、人生のある時期を共有した誰かとの記憶みたいな。
「狼と香辛料」第2クールは原作でいうと3巻と4巻のあたりで、いろんなエピソードで構成されているんですが、その中でロレンスとホロが仲違いをしてしまうエピソードがあって。ちょっとしたボタンのかけ違いが、もしかしたら2人の旅はここで終わってしまうんじゃないかと思ってしまうぐらい、危機的な状況を招いてしまうんです。けれど、その仲違いを経て2人の絆がより深まっていく。それがすごく印象的でした。私にとっても今まで出会ってきた人たち、特に音楽を通して出会えた人たちというのはかけがえのないものなんです。クリエイターやスタッフの方々だけでなく、ファンの皆さん1人ひとりに至るまで。そうした人と人とのつながりが、いいことも悪いことも1つひとつの「印」になって残っていくんじゃないか……という着想が、歌詞を作っていくうえでキーになりました。──先ほどAimerさんは「優しく温かい曲にしたい」とおっしゃっていて、歌詞にもその気持ちが表れていますが、同時に寂しさ、物悲しさも感じられます。これも「狼と香辛料」由来のものなんですか?
そこは、物語とはまた別で。自分の中では、もともとロレンスとホロのつながりを描く楽曲にしたいとは思っていたんですけど、だからといってただハッピーなだけの曲にはしたくなかった。私が「狼と香辛料」という物語から受け取ったものの中で特に大事にしたかったのは、2人がそれぞれ孤独を抱えて生きていたということなんです。2人とも1人ぼっちは嫌だとずっと思っていて、そういう背景があったからこそ、出会ったときにお互いがお互いにとってかけがえのない存在になった。それって、実は誰しもそうなんじゃないかなって。ロレンスは行商人なので1人ぼっちであることが際立ちますけど、例えば今、日本に住んでいる私たちだって、程度の差こそあれみんな根底に寂しさを抱えているんじゃないか。私に関して言えば、歌を歌い始めたときは特に孤独を感じていて。だからこそ、誰か1人でも自分の歌を聴いてくれる人がいたら、孤独じゃなくなったんです。たった1人でも相手がいれば、1人ぼっちじゃなくなる。そこにすごく大きな意味があるし、そういう思いを曲に込めたかったんです。──「Sign」のボーカルは、きれいにまとめようとしていないというか……言い方が難し
その通りですね。「Sign」は悠々と歌い上げることもできたんですが、そういうアプローチはあんまり似合わないと思ったんです。歌詞もどこか等身大というか、懸命に相手とつながろうとしているので。それは主人公たちもそうだし、私たちもそう。だから、この曲を余裕で歌いこなすというよりは、あえて節回しとかも拙くしてみました。ありがとうございます。さっき「再来年が15周年」と言いましたけど、何かの節目を迎えたからといって、必ずしも自分の歌のアプローチだったり楽曲そのものだったりが完成するわけではないし、それを目指しているわけでもなくて。むしろちょっと拙い部分があってもいい楽曲はあるし、特に「Sign」は、私にとって自分が歌を歌い始めた頃と重なるような、1人ぼっちだった自分が初めて誰かと出会えた瞬間を思い起こさせる曲なので、余計に切々と歌いたかったんです。──「拙い」とはおっしゃいましたが、例えばサビの「そっと指に触れたら」のところでかすれ声になるぐらいに声量を落としていますよね。ここ、ヤバいです。しかも、そこから最後のロングトーンに持っていくという。
そこはこだわった部分で、1番のサビだけそういう歌い方にしたので、気付いてもらえてすごくうれしいです。かつての私はがんばって背伸びして、普通に立っていたら手の届かないところに手を伸ばすようにして歌っていたんですよ。たぶん、昔はそれしかできなかったから。ひるがえって今は、もっと高いところまで手が届くようになったけれど、あえて低いところもなぞっている感じで。そういうアプローチを選択することで、また違った響きに聞こえることがわかってきた。あるいは、それしかできないからそれをやるのと、ほかにもできることがある中からそれを選ぶのとでは、やっていることは同じでも表現としてはまったく違ってくるんです。そうです。ただ、私にとってミソサザイがものすごく思い入れのある鳥かというとそうではなくて。この曲の最後で「I reach for the...
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