Adobe(アドビ)の「アドビ基本利用条件」において、同社のサービス・ソフトウェアで用いたさまざまなコンテンツ・データが、アクセス・表示・監視の対象になりうることが記載されていた点が物議を醸している。
注目を集めているのは、基本利用条件の第2.2条だ。同条ではAdobeがユーザーのコンテンツに対して、限定的な方法で、かつ法律が許容する範囲に限り、アクセス・表示・監視をおこなうことが伝えられている。2月17日の更新により、この規定に「自動および手動の方法で」アクセス・表示・監視をおこなうことが明記された。
なおAdobeは、ユーザーのコンテンツへのアクセス・表示・監視をおこないうる理由として「フィードバックまたはサポート要求に対応するため」「詐欺、セキュリティ上の問題、法的または技術的な問題を検出、防止、解決するため」、および基本利用条件を適用するために、ユーザーのコンテンツにアクセスしてそれを表示、監視しなければならない場合があるとしている。あくまでサービス向上や法的な問題の防止として設けられた既定のようである。 機械学習における学習データの知的財産権などを巡っては各国で法整備が検討されている。そのためクリエイターを中心に機械学習による機能を用いたアートなどは、権利面を問題視する声も見られる。そうした背景もあってか、今回Adobeのサービスやソフトウェアを利用するユーザーのコンテンツが、同社の機械学習データとして収集されうる可能性が示された規定を設けている点に懸念や批判が集まっている状況だ。の第2.2条においてすでに規定されていた。先述のとおり今年2月17日の更新・発効にて第2.2条では「自動および手動の方法で」アクセス・表示・監視がおこなわれうることが明記されたかたちだ。コンテンツが自動で監視されうる点や、改めて第2.2条が周知されたことからか、今になってユーザーの懸念が高まっているかたちとなる。
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