航空会社の「顔」ともいえる欠かせない存在!?
1966年、羽田空港に降り立った「ビートルズ」が着ていた「はっぴ」。実は、旅客機のファーストクラスのサービスと関係があったこと、知っていましたか?その根底に流れるのは「日本のおもてなしの心」。あれから半世紀余り。ビジネス・ファーストクラスは大きな変化を遂げています。(経済部記者 木下健)日本航空は、1954年に東京(羽田空港)-サンフランシスコ線に定期便を就航。当初、国際線は、座席すべてがファーストクラスでした。当時は留学や仕事などの目的を持つ人にしかパスポートは支給されず、観光目的での海外旅行は認められていませんでした。 サンフランシスコまでの運賃は片道650ドル、1ドル=360円だったことから日本円で23万4000円。当時の大卒初任給がおよそ1万円。とても高額なフライトだったことがわかります。機体もまだ小さく、第1便の乗客はわずか21人でした。ビートルズのメンバーが着ていたのは、「ハッピーコート」と言われるもので、1960年代にファーストクラスを利用していた乗客に機内のリラックスウェアとして提供されていたものです。背中には「寿」の文字があしらわれ、襟の部分には「日航」と「JAL」の文字がデザインされていました。ファーストクラスの前方の壁には、戦後を代表する日本画家、加山又造の巨大な日本画が描かれ、客室乗務員は着物でサービスを行っていました。日本では、大阪万博が開催されていて、訪れる要人に日本らしさを機内から感じてほしいという思いからでした。1986年から国際線に参入した全日空は、こうした需要を取り込もうと、成田ーロサンゼルス線にビジネスクラスを導入しました。最初はエコノミーの座席が大きくなっただけのものでしたが、その後、快適性を追求して座席は進化していきます。そして、2010年。ライフラットでは角度があるためやっぱり寝にくい!という声に応えて、完全に水平になるフルフラットシートが登場。機内でいかに快適に過ごせるかがポイントになっていきます。この7月。9年ぶりにビジネスやファーストクラスのデザインを一新しました。公開された新しいデザインでまず目を引いたのが、木の存在感です。建築家の隈研吾さんがデザインの監修を行っていて、機内は座席に木目調のパネルを使い日本らしさが感じられるつくりになっています。「洗練さと日本の美を兼ね備えて最上級のくつろぎ空間を実現した。『見る、食べる、寝る』だけでなく、大切な時間を有効に活用できるように最大限工夫した」.
1966年、羽田空港に降り立った「ビートルズ」が着ていた「はっぴ」。実は、旅客機のファーストクラスのサービスと関係があったこと、知っていましたか?その根底に流れるのは「日本のおもてなしの心」。あれから半世紀余り。ビジネス・ファーストクラスは大きな変化を遂げています。(経済部記者 木下健)日本航空は、1954年に東京(羽田空港)-サンフランシスコ線に定期便を就航。当初、国際線は、座席すべてがファーストクラスでした。当時は留学や仕事などの目的を持つ人にしかパスポートは支給されず、観光目的での海外旅行は認められていませんでした。 サンフランシスコまでの運賃は片道650ドル、1ドル=360円だったことから日本円で23万4000円。当時の大卒初任給がおよそ1万円。とても高額なフライトだったことがわかります。機体もまだ小さく、第1便の乗客はわずか21人でした。ビートルズのメンバーが着ていたのは、「ハッピーコート」と言われるもので、1960年代にファーストクラスを利用していた乗客に機内のリラックスウェアとして提供されていたものです。背中には「寿」の文字があしらわれ、襟の部分には「日航」と「JAL」の文字がデザインされていました。ファーストクラスの前方の壁には、戦後を代表する日本画家、加山又造の巨大な日本画が描かれ、客室乗務員は着物でサービスを行っていました。日本では、大阪万博が開催されていて、訪れる要人に日本らしさを機内から感じてほしいという思いからでした。1986年から国際線に参入した全日空は、こうした需要を取り込もうと、成田ーロサンゼルス線にビジネスクラスを導入しました。最初はエコノミーの座席が大きくなっただけのものでしたが、その後、快適性を追求して座席は進化していきます。そして、2010年。ライフラットでは角度があるためやっぱり寝にくい!という声に応えて、完全に水平になるフルフラットシートが登場。機内でいかに快適に過ごせるかがポイントになっていきます。この7月。9年ぶりにビジネスやファーストクラスのデザインを一新しました。公開された新しいデザインでまず目を引いたのが、木の存在感です。建築家の隈研吾さんがデザインの監修を行っていて、機内は座席に木目調のパネルを使い日本らしさが感じられるつくりになっています。「洗練さと日本の美を兼ね備えて最上級のくつろぎ空間を実現した。『見る、食べる、寝る』だけでなく、大切な時間を有効に活用できるように最大限工夫した」




