<寺尾で候>日刊スポーツの名物編集委員、寺尾博和が幅広く語るコラム「寺尾で候」を随時お届けします。◇◇◇浪速の名門南海ホークスで、1964年(昭39)の日本一メンバーに...
南海のオールドファンでこの人の名を知らないものはいないだろう。浜松商から専修大を経てプロ入り。プロ野球最多勝監督で、“親分”と呼ばれた鶴岡一人のお眼鏡にかなってレギュラーに抜てきされた。ソフトバンク監督を退任した藤本博史が、南海入団した当時の2軍監督だった小池は「よく監督までなったけど、おれは博史がかわいそうでならないよ」とCSファーストステージ敗退の愛弟子をねぎらった。
「短期決戦は公式戦と違って難しいんだ。雰囲気にのまれて、勢いをつけすぎて、空回りしてもダメだしな。でもあのときの日本シリーズの阪神内野陣は、ショートが吉田(義男)さん、サードは三宅(秀司)さん、セカンド鎌田(実)で、まるでアクロバットを見ているような華麗さだったな」 南海で“100万ドルの内野陣”といわれた系譜を受け継いだのが、小池の世代だ。先輩の木塚忠助、蔭山和夫ら名内野手から指導を受ける。実際、63年小池の遊撃手としての111併殺はパ・リーグ記録、68年連続守備機会無失策210(4月6日〜6月7日)は日本記録だった(いずれも当時)。「親分は雲の上の人だったけど、『この人についていけば勝てる』という貫禄があった。シーズン中だけど、こちらが右人さし指を骨折してるのに、黙ってスタメンで使うんだもん。お前に任せたぞというメッセージなんだよ」「巨人は水原(茂)さん、川上(哲治)さんと監督が続いた強い時代だからね。パ・リーグは南海、西鉄も人気があったが、やっぱり巨人だった。だからセ・リーグには絶対に負けたくないという気概でぶつかっていったんだ」
かつて“人気のセ、実力のパ”と色分けされた時代には、お互いがライバル意識をむき出しにしたのだろう。阪神対オリックスで関西勢同士の対決を前に、やはり小池は「セ・リーグには負けられないよ」と力を込めるのだった。 (敬称略)
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
【吉田義男】59年前の関西シリーズは秋風が身に染みた「今の選手は恵まれすぎ」古巣阪神にゲキさあ、関西シリーズだ。今年の阪神対オリックスの日本シリーズは、1964年(昭39)の阪神対南海(現ソフトバンク)以来、59年ぶりの関西勢同士の対決。“牛若丸”… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
続きを読む »
59年ぶり関西ダービー実現! 死闘だった1964年阪神対南海のMVPは…?/寺尾で候日刊スポーツの名物編集委員、寺尾博和が幅広く語るコラム「寺尾で候」を随時お届けします。 ◇ ◇ ◇今年の日本シリーズは阪神とオリックスがぶつかり合… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
続きを読む »
もはやCSは“曲がり角”に来ている 中日監督、GM務めた落合氏のポストシーズン案は…/寺尾で候日刊スポーツの名物編集委員、寺尾博和が幅広く語るコラム「寺尾で候」を随時お届けします。 ◇ ◇ ◇すっかり待ちくたびれたのは、ようやく阪神、オリックスが… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
続きを読む »
もはやCSは“曲がり角”に来ている 中日監督、GM務めた落合氏のポストシーズン案は…/寺尾で候<寺尾で候>日刊スポーツの名物編集委員、寺尾博和が幅広く語るコラム「寺尾で候」を随時お届けします。◇◇◇すっかり待ちくたびれたのは、ようやく阪神、オリックスが戦う...
続きを読む »