2024年は、医療業界で大きな動きが起きています。診療報酬改定により、医療従事者の賃上げや質の向上を目指します。また、医療DXの推進や、在宅医療におけるICTを用いた連携の推進など、IT化を推し進めています。さらに、医師の働き方改革が始まり、長時間労働や労務管理の改善が進められています。これらの動きは、2025年問題や2040年問題を見据えたものであり、後期高齢化社会への対応や医療人材不足の解消を目指しています。
大きな動きの一つとしては「令和6年度 診療報酬 改定」がありました。「令和6年度 診療報酬 改定」は医療・介護・障害福祉サービスの報酬変更を含んだトリプル改定となりました。この改定により、賃上げ・基本料等の引き上げが行われ医療従事者の人材確保や質の向上を目指す動きとなりました。また、医療機能に応じた入院医療の評価では、看護補助者に係る評価の充実として看護補助体制充実加算に係る評価の見直しなども行なわれました。これにより、経験が豊かな看護補助者や介護福祉士の更なる活用を目的とする教育体制の強化が目指されました。その他、 医療DX の推進、質の高い訪問診療・訪問看護の確保での在宅医療におけるICTを用いた医療関係職種・介護関連職種等との連携の推進など、医療業界全体のIT化を推し進めてゆく流れともなりました。
4月には「医師の働き方改革」が始まり、従来の医師の長時間労働や不十分な労務管理が見直されることとなりました。医師の働き方改革においては、医師の業務のうち他の職種に委ねることができる業務を他職種へ移管するタスク・シフト/タスク・シェアが行われ、看護の分野では特定行為看護師が活躍いたしました。特定行為研修を修了した看護師は、特定行為に指定された38の医療行為を指示書に従って実施できるようになり、医師の負担軽減に大きな効果があると期待されています。 このように2024年の医療業界の動きは、今年迎えると言われている「2025年問題」を見据えたものであり、後期高齢化社会に向けた社会保障制度の見直しや、医療業界においての病院数の減少や医療従事者不足の解消を担うものとなりますが、今後もこの動きを加速させ、この先の「2040年問題」に向けて社会保障の整備や医療業界における人材確保を進めていかなければなりません。これまで、サービスの提供をしてきました「S-QUE新人看護職員研修」「S-QUEクリニカルラダー別研修」に加え4月には「S-QUEマネジメントラダー別研修」がリリースとなり、新人看護師から管理職まで必要な研修を一つにまとめたALL IN ONEでの研修コンテンツの提供がスタートいたします。本年も引き続き、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
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