2023年10月に「ローンチエディション」が登場した日産 キャラバン MYROOM。2024年の夏から、いよいよ通常モデルが販売を開始した。キャンピングカーではなく、あえて「マイルーム」を謳うが、テリーさんはあることが気になった!?
今回の試乗車が商用車の日産 キャラバンと聞いて「めずらしいな」と思っていたら、“マイルーム”という特別なクルマだという。実は私、キャンピングカーの親善大使を任命されていたこともあるくらい、キャンピングカーには詳しかったりする。学生時代にはマツダ ボンゴを改造し、日本一周したこともある。じっくりと室内を観察していると、納得できないところをいくつか発見してしまった。ルノー カングーなどは至るところに物入れがあるし、軽自動車も同様。国産メーカーはそうした工夫が得意なはずなのに、見た目のよさを重視しているのか、なぜかこのクルマは収納スペースが軽視されている。
一方で「こんな立派なものが必要なのだろうか?」と思うほど大きなテーブルが用意されていて、使うと左右端いっぱいまで広がるので動線が断ち切られてしまう。もっと軽くて、片側が空いているテーブルで充分だし、使いやすいと思うのだが、なぜなのだろうか。 さらにもうひとつ、ロールスクリーンを用意して、テレビや動画を観られるようにしていることにも違和感がある。「車内がシアタールームになる」というのが謳い文句のようだが、なぜアウトドアで自宅のような過ごし方をしたいのかがわからない。車内で大自然の動画を観るとでもいうのだろうか。こんなに快適に寝られるクルマはほかになく、撮影中、思わず「このまま天国まで連れていってくれ!」と叫んでしまったほど。“マイルーム”というコンセプトどおりの出来になっているということである。非日常を楽しむこの手のクルマにはウキウキ感が必須だと思う。しかし、キャラバンマイルームにはウキウキ感、ワクワク感が不足していないか?と思ってしまう。事務所やビジネスホテル、マンスリーマンションなどの感覚に近く、ミッキーマウスがまったく似合わない空間になってしまっているのだ。
先日、ある若い女の子が自作のキャンピングカーを見せてくれた。そのクルマで恋人といろんなところへ旅しているというのだが、そのセンスのよさに驚いた。使い勝手はいいし、見た目もいいしファンタジーだしと、見事な出来なのだ。キャラバンマイルームは緻密な計算をしてスキなく作られていて、だからビジネスホテル感が出てしまう。ここから自分好みに改造する余地がなく、がんじがらめになっているのだ。こう言ってはなんだが「お役所仕事」のようである。「不便を楽しむ」という発想が不足しているのだ。あまり好きな言葉ではないのだが、このクルマには「遊び心」が足りないのは確かだ。ぜひ、次のチャレンジに活かしてほしい。グランドプレミアムDXをベースに作られたスペシャルモデル。2023年10月に「ローンチエディション」が登場し、通常モデルは2024年の夏から発売開始。
全長4695×全幅1695×全高1975mm、ホイールベース2555mm、車重1970〜2220kg。直4、2Lガソリンと2.4Lディーゼルターボを搭載し、ガソリンがFR、ディーゼルがFR&4WDを設定する。
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