オーストリアの代表的な画家のひとり、グスタフ・クリムトによる最晩年の作品で、100年近く行方不明だった肖像画が24日、ウィーンでオークションにかけられ、3000万ユーロ(約50億円)で落札された
一方、オークションハウスの「イム・キンスキー」は、ユストゥスとヘンリエッテ・リーゼル夫妻の娘のひとりだった可能性を指摘。「リリー」と呼ばれたヘンリエッテさんは現代美術の支援者だった。ナチスによって強制収容所アウシュヴィッツに移送され、そこで死亡した。「イム・キンスキー」は、1925年以降のこの絵画がどのように扱われたのかは「不明」だとしたうえで、「競売依頼人の法的な被相続人が1960年代に入手し、3回の相続を経て現在の所有者のものになった」のだと説明している。ワシントン原則とは、ナチスによって没収された美術品は、奪われた家族の子孫に戻されるという国際的合意。同社の競売カタログはこの合意を「公平で正当な解決策」だと評価している。ヤクボヴィッツさんは第三者による調査を呼びかけ、「略奪美術品の返還はきわめて難しい問題だ。すべての調査は正確かつ詳細に行われなくてはならないし、調査結果は包括的かつ透明でなくてはならない」と述べた。オークションにかけられたクリムトのほかの作品は過去に、巨額で落札されたことがある。死後にアトリエで発見された作品「扇を持つ婦人」は昨年6月、ロンドンのサザビーズで競売さ
一方、オークションハウスの「イム・キンスキー」は、ユストゥスとヘンリエッテ・リーゼル夫妻の娘のひとりだった可能性を指摘。「リリー」と呼ばれたヘンリエッテさんは現代美術の支援者だった。ナチスによって強制収容所アウシュヴィッツに移送され、そこで死亡した。「イム・キンスキー」は、1925年以降のこの絵画がどのように扱われたのかは「不明」だとしたうえで、「競売依頼人の法的な被相続人が1960年代に入手し、3回の相続を経て現在の所有者のものになった」のだと説明している。ワシントン原則とは、ナチスによって没収された美術品は、奪われた家族の子孫に戻されるという国際的合意。同社の競売カタログはこの合意を「公平で正当な解決策」だと評価している。ヤクボヴィッツさんは第三者による調査を呼びかけ、「略奪美術品の返還はきわめて難しい問題だ。すべての調査は正確かつ詳細に行われなくてはならないし、調査結果は包括的かつ透明でなくてはならない」と述べた。オークションにかけられたクリムトのほかの作品は過去に、巨額で落札されたことがある。死後にアトリエで発見された作品「扇を持つ婦人」は昨年6月、ロンドンのサザビーズで競売され、8530万ポンド(約160億円、手数料含む)で落札された。欧州のオークションで売却された美術品として、最高額だった。
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