開発コードネーム“Arrow Lake”として知られる「Core Ultra 200Sシリーズ」の詳細が発表され、同時に予約販売も開始した。Arrow Lakeのアーキテクチャーのポイントについて、改めてまとめていこう。
Lunar Lakeと完全に同一にしなかった(できなかった)理由は、Arrow Lakeはエンスージアスト向けの製品であり、Lunar LakeにはないPCI Express Gen 5対応が盛り込まれているからである。ちなみにLunar Lakeは薄型軽量ノートPC向けのCPUであるが、パフォーマンス志向の「Arrow Lake-HX」および「Arrow Lake-Hを採用したノートPCも2025年Q1より発売される。Arrow Lakeは、同社のデスクトップPC向けCPUとしては初めて“タイルデザイン”を採用したCPUとなる。これまでのデスクトップ(かつメインストリーム)PC向けCPUはほぼ全てが14nmやIntel 7(10nm)というような単一のプロセスルールで製造されたモノリシックダイを採用してきた。
だがMeteor Lakeからは、異なるプロセスルールで製造された回路(タイル)を組み合わせるというタイルデザインを採用することで、製品展開をより柔軟にする手法が採用された。Arrow LakeもCPUコアを格納する“コンピュートタイル”、内蔵GPUの“GPUタイル”、メモリーコントローラー等を擁する“SoCタイル”、さらにPCI ExpressやThunderboltコントローラー等を格納する“I/Oタイル”で構成される。 このうち、コンピュートタイルはTSMC「N3B」プロセス、GPUタイルはTSMC「N5P」プロセス、SoCおよびI/OタイルはTSMC「N6」プロセスと、それぞれバラバラのプロセスルールで製造されている。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
Intelは第13・14世代CPUで発生するクラッシュ問題の影響を受けたか否かを検出するツールをいまだに開発できていないIntelの第13世代Coreプロセッサである「Raptor Lake」と、第14世代Coreプロセッサの「Raptor Lake Refresh」には、アプリケーションがクラッシュしたり強制終了したりしてしまう欠陥が存在しており、この存在をIntelも認めています。Intelが欠陥の存在を認めてすでに数カ月が経過していますが、同社はいまだにクラッシュ問題の影響を受けたか否かを検出するツールすら開発することができていないことが明らかになりました。
続きを読む »
Arrow Lakeこと「Core Ultra 200S」予約開始!半分の消費電力で第14世代と同等の性能? (1/4)インテルの最新デスクトップPC向けCPU、「Core Ultra 200Sシリーズ」(開発コードネーム:Arrow Lake)が発表された。SKUは5製品、予約は10月11日から開始する。
続きを読む »
Intelの次世代iGPU「Xe2」のゲーミング性能をAMDと比較した結果が公開される、サイバーパンク2077を低画質ならフルHD・30fpsでプレイ可能Intelのモバイル向けプロセッサ「Core Ultra 200V(Lunar Lake)」を搭載した製品が2024年9月に出荷開始しました。Core Ultra 200Vシリーズには「Xe2」という新設計アーキテクチャのiGPUが搭載されており、ゲームやAIの処理で高い性能を発揮することがアピールされています。このXe2の性能をテクノロジー系メディアのChips and Cheeseが詳しく検証し、その結果を公開しました。
続きを読む »
CPUコアの進化で、性能と電力効率が大きく改善されたArrow Lakeの詳細米Intelは、10月10日(現地時間)に開発コードネーム「Arrow Lake」の最初の製品となる「インテル Core Ultra プロセッサー 200S シリーズ」(以下Core Ultra 200S)を発表した。
続きを読む »
MSIブースに未発表のArrow Lake対応次世代マザーボードを発見!【TGS2024】MSIは、TGS2024にブース出展し、インテルの次世代CPU「Arrow Lake」対応の次世代マザーボードやワイヤレスゲーミングマウス、ワイヤレスゲーミングパッドといった未発表製品や、ポータブルゲーミングPC「Claw A1M」や31.5型有機EL採用ゲーミングモニター「MPG 321URX QD-OLED」などの新製品を展示した。
続きを読む »
MSI、Arrow Lake-S対応のゲーミング向けZ890マザーボード9製品を国内向けに発表 (1/2)エムエスアイコンピュータージャパンは10月10日、Z890チップセットを採用したATXフォームファクターマザーボードの新製品として、4シリーズ9製品を国内市場向けに発表した。
続きを読む »