スケートボード女子パークの四十住さくら(22)=第一生命保険=は、予選10位で上位8人による決勝進出を逃した。四十住の高校時代を支えたのは、和歌山・伊都高時代の小畑順司先生(63)だ。四十住が世界大
会で結果を残し始めた2年生の1年間担任を務め、現在でも親交が深い。二人三脚で歩んだ高校生活を支えた恩師が、四十住のすごさから当時の様子を語った。小畑先生抜きには語れない高校生活だった。18年世界選手権優勝など、ワールドクラスの結果が出始めた2年時。担任を受け持った小畑先生は四十住の第一印象を「ちょっと恥ずかしがり屋」と語る。ただそれは最初だけ。海外遠征での公休など2人で話す機会も増えたことで「先生が一番安心するのかな」と気心知れた関係性になった。当時スケボーは スポーツ としての認知度が低かったが、小畑先生は「絶対に金メダルをとる」と口にする教え子の本気に心を打たれた。「この課題は絶対に提出してね、など2人で作戦を立てながらやっていました。二人三脚でした」。
壁にぶつかったときも、先生がそばにいた。勉強には苦手意識もあったが「調べて分かることは調べれば良い。スケボーのこの技を研究したいとかっていうのと同じだよ」とアドバイス。その例えにしっくりきた四十住は、小畑先生の教える社会の点数が徐々にとれるように。多くの国を転戦し、言葉や食事の壁にもぶつかったが、帰国後の楽しみもできた。「行った国のことを教えてくれるから、逆にネタもらっています」と小畑先生。話すことが四十住のリラックスだった。 スケボーはけがと隣り合わせの競技のため、練習中は見守り役が必須だ。卒業後も、四十住の母がパークに来られないときは月に1回以上招集を受け、滑りを見ている。競技への熱を間近で見るからこそ「スケートボードをするために生まれてきた子なんだなって思います」と実感。親代わりの小畑先生は「けがなく練習の成果を発揮してほしい。さくらちゃんは宝物です」とほほえんだ。2連覇には届かなかったが、小畑先生は笑顔で帰国を待っている。(手島 莉子)
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