今、永田町では次期衆院選を巡る諸説が乱れ飛び、関係者は、その真偽確認のため大わらわである。そもそもは、岸田文雄首相が今国会会期末までの衆院解散に前のめりになっ…
とはいえ、首相周りの筆頭格の木原誠二自民党幹事長代理を始め、党内最大の実力者である麻生太郎副総裁や政局のキーマンとなった森山裕総務会長、党本部の「金庫番」とされる元宿仁事務総長までが早期解散反対を唱えているのが現状である。国民の政治不信が解消する兆しは、ほぼ皆無。その引き金を引いたのが自民党派閥の政治資金規正法違反（裏金）事件である。そして、直近のメディア各社の世論調査すべてで内閣支持率が微増している事実を周辺に指摘するという。こうして「６月１１日解散・２５日公示・７月７日投開票（東京都知事選とのダブル選挙）」説は沈静化しつつある。それでも、その可能性はゼロではない。早期解散反対の森山氏が、１２日に地元・鹿児島の講演で「解散、そう遠くない可能性がある」と発言したからだ。それは、都知事選が終わるまで延長して「７月８日解散・２３日公示・８月４日投開票」説だ。７月８日は、奇（く）しくも安倍晋三元首相の三回忌にあたる。
政治資金規正法改正与党案成立→野党の内閣不信任決議案提出を受けて、岸田首相が「国民の声を聞いてみたい」と採決せず衆院を解散するシナリオだ。解散日を狙い撃ちせず、与党案を巡る国会審議が大紛糾→与野党譲らずヒートアップして不信任案提出→解散もあり得る。
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