香港国安法違反で初起訴の男性、拘束継続 高裁が請求棄却 英国の植民地だった香港では保釈が広く認められてきた。しかし6月30日施行の国安法は保釈を制限しており、同法違反で初めて起訴された唐被告の拘束の行方が注目されていた。
【香港=藤本欣也】香港高等裁判所は21日、香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで7月1日に逮捕されて以降、拘束されている飲食店従業員、唐英傑被告(23)が申し立てていた人身保護請求を棄却、唐被告の拘束は継続されることになった。唐被告は7月1日、反政府デモの旗を背に、オートバイに乗って警官隊に突入し逮捕された。同3日、国安法の国家分裂扇動罪とテロ活動罪で起訴された。警察当局は逮捕した容疑者を48時間勾留できるが、その間に起訴した場合や、起訴・不起訴の決定をせず捜査を継続する場合も保釈を認めるのが一般的だ。一方、保釈が認められない容疑者や被告は裁判所に保釈を申請することができる。ただし国安法は42条で「容疑者や被告が国家安全に危害を加える行為を継続して行わない十分な理由がない限り、裁判官は保釈を認めてはならない」と明記し、保釈を制限している。これを受けて唐被告は高裁に対し、不当に拘束された身柄の釈放を命じる人身保護令状の発行とともに、保釈を申請。唐被告の弁護人は高裁での審理で、保釈を制限する国安法42条は「(香港基本法などで保障された)推定無罪の原則に反する」などと主張した。 一方の香港政府側は「国安法と香港の他の法律の規定が一致しないときは国安法の規定に従うことが、国安法に明記されている」などと反論。香港メディアによると、高裁はこの日、国安法の優越性については判断せず、拘束の継続を認めた西九竜裁判所の決定に違法性はないなどとし、人身保護請求を棄却した。.
【香港=藤本欣也】香港高等裁判所は21日、香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで7月1日に逮捕されて以降、拘束されている飲食店従業員、唐英傑被告(23)が申し立てていた人身保護請求を棄却、唐被告の拘束は継続されることになった。唐被告は7月1日、反政府デモの旗を背に、オートバイに乗って警官隊に突入し逮捕された。同3日、国安法の国家分裂扇動罪とテロ活動罪で起訴された。警察当局は逮捕した容疑者を48時間勾留できるが、その間に起訴した場合や、起訴・不起訴の決定をせず捜査を継続する場合も保釈を認めるのが一般的だ。一方、保釈が認められない容疑者や被告は裁判所に保釈を申請することができる。ただし国安法は42条で「容疑者や被告が国家安全に危害を加える行為を継続して行わない十分な理由がない限り、裁判官は保釈を認めてはならない」と明記し、保釈を制限している。これを受けて唐被告は高裁に対し、不当に拘束された身柄の釈放を命じる人身保護令状の発行とともに、保釈を申請。唐被告の弁護人は高裁での審理で、保釈を制限する国安法42条は「(香港基本法などで保障された)推定無罪の原則に反する」などと主張した。 一方の香港政府側は「国安法と香港の他の法律の規定が一致しないときは国安法の規定に従うことが、国安法に明記されている」などと反論。香港メディアによると、高裁はこの日、国安法の優越性については判断せず、拘束の継続を認めた西九竜裁判所の決定に違法性はないなどとし、人身保護請求を棄却した。
