韓国銀行(中央銀行)は11日の金融通貨委員会で、政策金利を0.25ポイント引き下げることを決めた。国内の不動産市場が冷え込みの兆しを見せ、インフレ圧力が大きく緩和したことを受け、経済活動の支援に照準を移すことが可能となった。
韓国銀行は、政策金利である7日物レポ金利を3.25%に引き下げた。ブルームバーグが調査したエコノミスト22人中20人が今回の結果を予想していた。2人は政策金利が3.5%で据え置かれると見込んでいた。
李昌鏞総裁によると、金融通貨委員会の委員5人は、7日物レポ金利が向こう3カ月間は3.25%にとどまると予想。これを受け、11月の追加利下げ観測はほぼ消え、来年1月の利下げ期待にも水を差した。委員1人はこの日の利下げに反対した。 韓国中銀は、国内のインフレ圧力が弱まったことで、経済の勢いを取り戻すため緩和サイクルに着手する機会を得た。海外の中銀も同様の動きを見せている。連邦準備制度は先月、インフレとの闘いよりも経済のソフトランディングを優先させ、0.5ポイント引き下げに踏み切っている。Bloomberg: The Asia Trade” with Shery Ahn and Haidi Stroud-Watts. 8月の前回会合の声明の総合判断には、「現在の緊縮基調を維持するのが適切」との文言があったが、今回の声明では「緊縮基調」との言葉は削除された。
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