男子2部5000メートル決勝は、青学大の鶴川正也(4年)が13分36秒41で優勝した。麗沢大のブライアン・キプトゥー・ブシューアキットゥ(1年)が13分36秒99で2位、専大のダンカン・マイナ(1年
)が13分37秒45で3位だった。鶴川は熊本・九州学院3年時に全国高校駅伝「花の1区」(10キロ)で区間賞を獲得するなど、世代トップレベルの選手として入学したが、これまで学生3大駅伝の出場は3年時の出雲駅伝6区8位だけ。青学大が大会新記録で2年ぶり7度目の優勝を飾った今年1月の第100回箱根駅伝でも16人の登録メンバーから外れた。今年の箱根駅伝3区で日本人歴代最高タイムで区間賞を獲得し、優勝に貢献した太田蒼生(4年)ら同期に比べ、鶴川は「今まで僕は期待外れに終わっている」と自身の置かれている状況を正面から受け止めている。それだけに4年目にかける思いは強い。念願のタイトルを獲得し「やっと自分の走りを戻せたと思います」と笑顔を見せた。
新シーズン初戦の焼津みなとハーフマラソンでは大会運営サイドのミスでコースが短くなるというアクシデントがあったが、1時間2分49秒の参考記録で優勝した。原晋監督(57)は「鶴川は箱根駅伝でメンバーに外れた後、継続して練習ができている。元々、勝負強い選手。予選からきょうの決勝までの2日間、体がさらに絞れて、シュッとした。この優勝に満足せずにまだまだ上を目指してほしい」と期待を込めて話した。 日本高校歴代2位(13分28秒78)に自己ベストを持つ青学大のスーパールーキー折田壮太は、10日の同予選2組を2位で通過したが、同レースで他選手と接触した影響で軽度の故障を発生したため、決勝は欠場した。原監督は「鶴川と折田のガチンコ勝負が見たかったけど、折田に無理をさせられません。軽症ですので、6月の日本選手権には出場予定です」と説明した。
関東学生対校は1919年に第1回が行われ、今年が第103回。1920年に始まり、今年1月に第100回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。1部と2部は短距離などを含めた総合力で決まるため、青学大、駒大、国学院大など長距離をメインに強化している大学は2部に属している。女子はすべての学部生が1部、大学院生が2部で争い、入れ替えはない。
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