「広島東洋カープ6-0阪神タイガース」(17日、マツダスタジアム) こんな“完璧”な負けゲームはいつ以来だろう。そう思いながら記録をさかのぼると、5点差以上をつけられて敗れたのは7月4日・広島戦(1-9)以来だった。
約1カ月半、常に勝機を残した中で目いっぱい戦い抜いていた。4点差がついた7月6日の広島戦、同13日のDeNA戦も終盤まで3点差で進み、ともに八回にダメ押し点を奪われたゲームだった。
七回には1死満塁から代打・原口、そして「一発打ったら展開ちがうやん。ホームラン打てるやついかなしゃーないやんか」と代打・佐藤輝とつぎ込み、最後の勝機を探った指揮官。同時に敗戦時のマネジメントへと移ったようにも見えた。長いペナントレース、過去に全勝できたチームはない。だからこそ岡田監督はデイリースポーツ評論家時代、「腹八分目の負けよ」という言葉をよく使っていた。「ダメージを残すような負けは極力、避けなあかん」。次戦を見据えながらの采配だと感じた。
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