「浜風お友達打法」だ。阪神の安芸キャンプ第2クール最終日の11日、佐藤輝明内野手(25)がランチ特打で中堅から左方向への柵越えを連発した。バックスクリーンを越える推...
「浜風お友達打法」だ。阪神の安芸キャンプ第2クール最終日の11日、佐藤輝明内野手(25)がランチ特打で中堅から左方向への柵越えを連発した。バックスクリーンを越える推定140メートル弾もあり、球場は騒然。今季は16本塁打中、逆方向へはわずか4本だったが、新打法で浜風を味方に付け、本塁打量産を狙う。
47スイングで9発。その気になれば柵越えを量産できる佐藤輝とすれば、本数以上にインパクトがあったのが打球方向だった。右翼ポール方向へ引っ張った当たりはゼロ。右中間に1本放り込んだだけで、残りの8本は中堅3本、左中間4本、左翼1本と全て中堅から左方向へ運んだ。圧巻だったのはラストスイングだ。こん身の力で振り抜いた一撃は、バックスクリーンを軽々と越え、サブグラウンドに向かう通路脇に着弾する推定140メートル弾。今キャンプで取り組む右足を上げずにステップする新フォームで、持ち前のパワーを維持しつつ逆方向への強烈な当たりを連発させている。 左の大砲にとって、右翼への飛球が押し戻される浜風が吹く甲子園が難しい球場なのは周知の事実。今季は16本塁打に終わった中で、左中間、左翼へは4本で、甲子園では1本のみだった。年々、相手バッテリーの攻めが厳しくなる中、浜風ともケンカせずに逆方向に長打を放てる打撃を目指している。阪神の日本人左打者として最後に40発を打った05年の金本知憲(本紙評論家)は、中堅から左方向に16発を放った。甲子園でも15本塁打を記録。今季わずか4本だった佐藤輝にとっては、本拠地での逆方向弾がアーチ量産へのカギとなる。
ランチ特打後のフリー打撃では44スイングで4発ながら、ここでも左翼1本、中堅2本、左中間1本と徹底した。ケガなく第2クールを終え「いい練習ができました」と充実の表情。最大の魅力であるアーチを倍増させるべく実りの秋とする。(山添 晴治) ○…甲子園を本拠地とする阪神の左打者は、右翼から左翼方向へ吹く浜風への対応が求められてきた。掛布雅之は1979年に48本塁打でタイトルを獲得。同年は甲子園で19本を放ったが、実に半分以上の10本が左方向だった。左方向へは、プロ通算349本塁打のうち30%(103本)、甲子園に限ると144本塁打のうち38%(55本)と割合がアップ。まだラッキーゾーンのあった時代ではあるが、球場の特性に対応していたことがわかる。
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