米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は23日、インフレ率と失業率がほぼ正常な水準に戻っていることから、連邦準備理事会(FRB)も金融政策を「正常化」させる必要があるとの見解を示した。今後数カ月以内の急速な利下げへの支持を示唆した。
米アトランタ地区連銀のボスティック総裁(写真)は23日、インフレ率と失業率がほぼ正常な水準に戻っていることから、連邦準備理事会(FRB)も金融政策を「正常化」させる必要があるとの見解を示した。2019年8月撮影(2024年 ロイター/Jonathan Crosby)
[ワシントン 23日 ロイター] - ボスティック氏は欧州経済金融センターで行う講演原稿で「インフレの進展と労働市場の冷え込みは、夏の初め頃に予想していたよりもはるかに早く見られた」と指摘。「現時点では、数カ月前に私が適切だと思っていたよりも早く金融政策を正常化できると考えている」と述べた。 「正常化」とは、FRBの政策金利を、投資や支出を抑制することも促進することもしない水準に戻すことを指し、FRBが先週50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げ後に決定した4.75─5.0%の範囲を若干下回る水準だと考えられている。 一方、政策担当者らが利下げの幅やスピードについて「活発な」議論を行っている中、FRBは中立金利の達成に向けて「猛ダッシュ」しているわけではないとも言明。経済の不確実性の高さを考慮し、FRBが中立水準への到達を急いでいると誰からも思われないことが重要とし、「より忍耐強く対応することの方が重要だ」との考えを改めて示した。
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