無敗の格闘家でボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級8位の那須川天心(25=帝拳)が、ボクシング興行を変える一歩を踏み出す。18日、東京・有明アリーナで臨む2戦目でコ...
無敗の格闘家でボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級8位の那須川天心(25=帝拳)が、ボクシング興行を変える一歩を踏み出す。18日、東京・有明アリーナで臨む2戦目でコンサルティング社と初コラボし、入場者の観戦体験を調査。観客目線の意見をまとめ、興行演出に反映させる企画を始める。メキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン(27)との55・79キロ契約体重8回戦に向け、17日には都内で前日計量をクリア。寺地拳四朗(31=BMB)、中谷潤人(25=M・T)の世界王者2人もそろって計量パスした。ボクシング界に新たな風を吹き込むため、那須川が動き出す。Jリーグと契約を結ぶなど観戦体験調査で定評のあるコンサルティングのデロイト・トーマツ社とコラボし、入場者アンケートを実施。無料配布のパンフレットにQRコードを掲載し、入場から退場までの意見をリサーチする。観戦者から得た意見を次回興行に反映する企画となる。那須川は「今後のボクシングの観戦を進化させたい」と乗り気だという。
演出、雰囲気、サービスなど質問事項は観客目線が中心。その「声」をベースに、新たな企画を考案する方針だ。格闘家時代からファンを大事にする那須川らしいコラボ。K−1、PRIDEの人気が終わった11年以降、格闘技界を盛り上げたのは那須川や武尊。ファンを歓喜させる戦い、コメントなどで輝きを放ち、人気を回復させたと言ってもいい。関係者は「那須川選手の『盛り上げたい』との気持ちを後押ししたい」と意図を明かした。 2戦目に向け、ファンを喜ばせる準備は整った。前日計量は55・4キロでパスしたグスマンに対し、那須川は55・7キロでクリア。フェースオフでは約14秒間、にらみ合って火花を散らした。相手と初めて目を合わせ「修羅場をくぐってきた目。ただ自分も修羅場をくぐってきた数は負けない」と気合を入れた。ファンへの調査を始める以上、試合で最高の内容=KOを提供する必要がある。「5カ月間、しっかり準備してきた。ここまでの人生がすべて準備期間という感じ」。那須川がマックスで2戦目のリングに立つ。【藤中栄二】
◆デロイト・トーマツ社調査実績 JリーグのサポーティングカンパニーとしてJリーグ観戦体験向上プロジェクトを20年から支援。入場者アンケートで調査し、観戦体験価値を数値化している。またJ1、J1、J3の全クラブを対象にマーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況の視点で分析し、ランキングを発表。日本、ドイツ、米国での国内外のサッカー観戦体験の比較も実施した。また元日本代表監督の岡田武史氏が会長を務めるFC今治とソーシャルインパクトパートナー契約を結ぶ。
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