面倒なアルコールチェックを手間なく、普段使っているLINE WORKS上から行えるのが「アルろく for LINE WORKS」だ。アルろく for LINE WORKSの開発元であるトリプルアイズの取材も踏まえ、ワンストップで使えるサービスの魅力を聞いてみた。
2023年の改正道路交通法の施行で、アルコールチェック義務化の対象は大きく広がった。運転前だけでなく運転後を含めた酒気帯びの確認、確認の記録・保存、運転日誌の記録など安全運転管理者の業務は多岐にわたり、その多くの業務を紙やExcelといったアナログな手段で行っている会社もあるだろう。そんな2023年の道路交通法の改正で、アルコールチェックの義務化が強化されている。従来は運送業界が前提だったが、改正により業務で使用する自家用車が5台以上または乗車定員が11名以上の自家用車を使用している事業者が対象に加わった。社用車はもちろん、旅館や病院等への送迎車まで含むため、建設業や小売、卸売、観光、医療・介護などさまざまな業種のドライバーが対象となる。従来は運送業界のドライバー84万人が対象だったが、今回の改正でアルコールチェックの義務化対象は10倍以上の869万人となる(出典:『内閣府 令和4年版交通安全白書 全文』『公益社団法人 全日本トラック協会 日本のトラック輸送産業...
さらに忘れがちな運転後のアルコールチェックを通知することも可能で、指定した時刻や、運転前の検査から指定した時間後に通知させるように設定できる。運転日誌に関しては、入力項目をカスタマイズできるので、会社ごとに必要な情報を登録すればよい。また、2024年11月のアップデートでは、アルコールチェックをせずに運転日誌の記録が残せる機能も追加された。この機能によって、給油量などドライバーが記録を残したいタイミングでスムーズに入力することが可能になった。アルろくを開発したトリプルアイズは、顔認証をはじめとしたAIの社会実装を進めるAI開発会社。精度とスピードが売りの画像認識サービス「AIZE」は、大規模自治体やスーパーマーケットチェーンなどで使われており、数万人規模で顔認証による打刻や決済を実現している。
このAIZEの技術を用いて作られたのがアルコールチェックサービス「AIZE Breath」になる。ビジネスでAIを活用するという観点で企画されたものだが、開発で苦労したのは、現場のニーズがピンとこなかった点だった。トリプルアイズ 営業本部執行役員 藤澤 由士氏は、「弊社にはそもそも社用車がありません(笑)。だから、安全管理者の課題を汲み取るのが難しかったのです」と語る。そこで建設現場や物流などの現場に出向き、さまざまなインサイトを得た。「早朝の慌ただしい出発が多いこと」「対面だけでなく、リモートでの利用が必要なこと」などを前提に機能を作り込んだ。アルろくfor LINE WORKSに搭載された運転日報のカスタマイズや運転後のリマインダーなどの機能も、ユーザーの声を盛り込んだアップデートだ。
LINE WORKS版であるアルろく for LINE WORKSの企画は2023年12月頃に立ち上がった。AIZE Breathは専用のアルコール検知器の使用が必須で、精度は高いが高価という弱点があった。より安価なソリューションへの模索を続ける中、LINE WORKSとの連携をスタート。LINE WORKSの開発フレームワークであるWOFFを用いることで、短期間での開発が実現した(関連記事:アルろく for LINE WORKSではアルコール検知器に表示された数値をLINE WORKS OCRの技術で読み取ることで、幅広い検知器への対応を実現している。そのため、導入コストも抑えられる。藤澤氏は、「当初通知だけにLINE WORKSを用いる予定でしたが、ワンストップの使い勝手を目指しました。WOFFを用いることで約3ヶ月という短期間での開発が実現できました」と語る。AIを得意とするトリプルアイズの技術を、普段使っているLINE...
トライアル利用の約半分が契約に進むということで、ニーズは強い。また、LINE WORKS未利用から導入した企業も2割程あるという。導入ユーザーからも「LINE WORKS上で操作が完結するのが良い」「安価に運用できる」「記録の抜け漏れがなくなった」など好評を得ているとのこと。競合はなにより今使っている「紙」だが、建設、卸、小売など対象業界も広く、ノンデスクワーカーに向けた価値提供においてビジネス面での手応えを感じているという。「LINE WORKSさんとは、弊社といっしょにゴールを目指すことができた」と藤澤氏はコメント。今後は勤怠管理もLINE WORKSとの連携で実現していく予定だ。
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