0代女性に性的暴行を加えてけがを負わせたとして、不同意性交致傷の疑いで宮崎県警に6日逮捕された宮崎市議の西本誠容疑者(37)は、これまでも政治団体代表「スーパ…
30代女性に性的暴行を加えてけがを負わせたとして、不同意性交致傷の疑いで宮崎県警に6日逮捕された宮崎市議の西本誠容疑者(37)は、政治団体代表「スーパークレイジー君」として県知事選や市議選に出馬を繰り返してきた。令和3年の埼玉県戸田市議選の初当選時には、「自分のような人間が議員になれば政治への興味を持たせることができる」と語り、教育分野への関心を見せていた。
西本容疑者が大きく注目されたのは、2年7月の東京都知事選への立候補だった。宮崎県出身で20代で上京、クラブ従業員や介護職員を経験。都知事選出馬の動機について、「売名のつもりだった。軽いノリだった」としていた西本容疑者は、持ち歌に合わせて特攻服姿でダンスを披露する特異なパフォーマンスを展開。SNSを通じて知った若者が街頭演説の会場に集まるようになると、選挙戦で訴えを繰り広げることのおもしろさにのめり込んだという。 3年1月には埼玉県戸田市議選に出馬、金髪に特攻服姿で「教育格差是正」「市内のバリアフリー化促進」などの公約を訴え、定数26に対し36人が出馬する激戦の中、25番目で当選を果たした。「全国で一番注目される市議会にしたい。みんなに注目されれば、市議会にも緊張感が出る」「教育分野を中心に働きたい」と抱負を語っていた。
だが、同年4月に市選挙管理委員会は居住実態がなかったとして当選無効を決定。西本容疑者は埼玉県選管への審査申し立てを棄却され、取り消しを求めて提訴。4年3月、上訴審判決で最高裁は西本容疑者の上告を棄却、当選無効を妥当とした東京高裁判決が確定した。直後に行われた戸田市長選や、12月に行われた宮崎県知事選に出馬し、いずれも落選。宮崎県知事選では「安心して子育てできる宮崎にしたい」と18歳までの医療費無償化などを公約に掲げた。今年4月の宮崎市議選では4195票を集め2位で初当選した。 県警によると逮捕容疑は9月3日午前4時ごろ、30代の女性を宮崎市内の宿泊施設に無理やり連れ込み、性的暴行を加えるなどして全身打撲などのけがを負わせた疑い。女性が4日に宮崎北署に被害を届け出た。市議会事務局によると、西本容疑者は4日の本会議には出席していた。