那覇市の認可外保育園で7月30日、生後3カ月の男児が心肺停止の状態で救急搬送された後、死亡した件で、市は同日中に園に「特別立ち入り調査」を実施した。その際、乳幼児保育の安全管理態勢に複数の不備を...
市の調査に保護者は、男児と対面した際、ぐったりした状態ですぐに異変を感じたと話している。一方、園は引き取りに来た保護者を10~15分程度待たせて「身体の一部が汚れていてシャワーを浴びさせていた。息をしているから大丈夫」などと説明したという。男児の異変の受け止めに食い違いが生じている。
那覇市や関係者によると、園は事案発生後、自ら市に通報はしていない。発生から数時間後、第三者からの通報で事案を知った市は30日夜間に、同園に「特別立ち入り調査」を実施した。そこで市の指導監督基準の重要項目にあたる、乳幼児の安全管理態勢に複数の不備を確認した。 園は市から改善指導を受け、今年4月に施設整備などを済ませ、改善報告を文書で市に提出している。しかし今回の事案発生当日、安全基準に満たない複数の不備が見つかったという。見つかったいずれの不備も、男児の死亡との因果関係はこれまで判明していない。市は男児が亡くなった経緯など詳しく調べ検証するとしている。 一時預かりや夜間保育を行う保育園では、事件の影響を不安視する声も上がっている。那覇市の別の認可外保育園では職員の人数が限られる中、乳幼児の安全に最大限の配慮をして運営しているとし「私たちがどれだけ体調管理を徹底しても、事件などが起これば夜間保育などが不安視され、利用者は困惑する。何が起こったのか事実の解明を急いでほしい」と切実に訴えている。
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