農水省、メキシコで日本米の普及促す 輸出解禁で
【メキシコシティ=清水孝輔】日本の農林水産省は30日、メキシコで日本産精米の普及を促進するイベントを開いた。メキシコ政府は3月に日本からの精米の輸入を解禁した。メキシコでは外国産の精米のうち米国産が6割を占める。農水省は日本貿易振興機構(ジェトロ)と連携し、日本食との相性を訴えてメキシコに日本米を売り込む。メキシコは日本の病害虫に対する懸念を理由に、3月まで日本米の輸入を禁止していた。農水省はメキシコの植物検疫当局と協議し、輸出するための検疫条件で合意した。農水省の輸出・国際局審議官の谷村栄二氏は「まずは日本食レストランを通じてメキシコで日本米の味を広げたい」と話す。
ジェトロによると、メキシコの外国産の精米の輸入量は22年に約7万1600トンで、米国産が62%、南米ウルグアイ産が35%を占めていた。米国とウルグアイの両国はメキシコと自由貿易協定(FTA)を結んでおり、同国に関税ゼロで精米を輸出できる。 メキシコが外国から精米を輸入する際の一般的な関税は20%だ。日本からメキシコへの輸出では包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)に基づき、18年から関税が毎年2%ずつ下がっている。23年は8%で、27年以降は関税ゼロになる。
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