評判最悪の展示会に…古墳を愛する学芸員 なぜ反省会の動画アップ

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考古資料は土まみれの茶色というお決まりのイメージを覆す特別展「カラフルな考古資料たち」を企画し、あえなく失敗。内情を赤裸々に語る反省会の動画をアップし、「じかに...

考古資料は土まみれの茶色というお決まりのイメージを覆す特別展「カラフルな考古資料たち」を企画し、あえなく失敗。内情を赤裸々に語る反省会の動画をアップし、「じかに考古資料を感じてほしい」との思いを伝えるユニークな学芸員がいる。専門は古墳時代。神奈川県平塚市博物館の考古学学芸員、新宮崇弘さん(29)にお決まりではない考古学のおもしろさを語ってもらった。【因幡健悦】◆夏休みの時期なので、歴史を学んでいない子供たちにも分かるようにと色に絞ってみました。春の企画展では解説文をいっぱい書いたのですが、資料ではなく文章ばかりを見る人が案外多かったので、実際の考古資料をよく見て、古代の営みを感じてほしいと思ったのです。◆評判は最悪でしたね。「(説明がほとんどなく)紙の上にモノが載っていただけ」との手厳しい意見もいただきました。赤ならベンガラとか、色を着けた顔料も展示し、企画の狙いをしっかり伝えるべきだった。反省点は多々あります。でも、既存の考えにとらわれずに考古資料を見て、「これは何だろう」「どうしてだろう」と想像を巡らせてほしいと今でも思っています。◆平塚には、現存するものでは県内最大規模、全長56

考古資料は土まみれの茶色というお決まりのイメージを覆す特別展「カラフルな考古資料たち」を企画し、あえなく失敗。内情を赤裸々に語る反省会の動画をアップし、「じかに考古資料を感じてほしい」との思いを伝えるユニークな学芸員がいる。専門は古墳時代。神奈川県平塚市博物館の考古学学芸員、新宮崇弘さん(29)にお決まりではない考古学のおもしろさを語ってもらった。【因幡健悦】◆夏休みの時期なので、歴史を学んでいない子供たちにも分かるようにと色に絞ってみました。春の企画展では解説文をいっぱい書いたのですが、資料ではなく文章ばかりを見る人が案外多かったので、実際の考古資料をよく見て、古代の営みを感じてほしいと思ったのです。◆評判は最悪でしたね。「(説明がほとんどなく)紙の上にモノが載っていただけ」との手厳しい意見もいただきました。赤ならベンガラとか、色を着けた顔料も展示し、企画の狙いをしっかり伝えるべきだった。反省点は多々あります。でも、既存の考えにとらわれずに考古資料を見て、「これは何だろう」「どうしてだろう」と想像を巡らせてほしいと今でも思っています。◆平塚には、現存するものでは県内最大規模、全長56メートルの前方後方墳「塚越古墳」があります。昭和の時代には前方後円墳と認識されていましたが、その後の調査で、前方後方墳と確定しました。古墳は全国に約16万基ありますが、前方後方墳は数百基だけです。4世紀ごろの築造で、地域の独自性を示す貴重な墳丘です。公園として整備されていて、墳丘に上ると、古代のイメージが湧きます。◆真土大塚山古墳から出土しています。こちらは、相模湾、相模川に近いエリアで、砂丘の上に築かれました。残念ながら、墳丘が消滅していて、時代も形も分かりませんが、古墳時代前期で、3世紀末〜4世紀後半の築造とみられます。海上交通の要衝なので、三角縁神獣鏡の出土と合わせ、畿内との結び付きも指摘されています。ほかにも、古墳時代後期の埋葬施設・横穴墓群が複数あり、勾玉(まがたま)、銅釧(どうくしろ)、鉄鏃(てつぞく)、刀、ガラス玉などが出土しています。◆最近は、そういう俯瞰(ふかん)的な捉え方はあまりしません。小さい円墳から重要な副葬品が出ることもありますから。前方後円墳を頂点としたツリー構造では言い尽くせないことがたくさんあります。科学技術の進歩で、副葬品の来歴などもしっかり追えるので、俯瞰より、むしろ、ミクロの目で古代の事実をつかもうというのが潮流です。◆国府所在地は諸説ありましたが、最近は当初から平塚だったとの説が有力です。そこで、前時代が重要になります。歴史は継続しますから、いきなり国府が出てくる訳ではない。海上交通の要衝を抑える実力者の拠点だったとか、中央政権と結び付きの強い勢力がいたとかですね。平塚周辺の古墳がその手がかりですが、中期〜後期の資料が少なく、解明できていません。もっと研究が必要です。◆古墳というと、巨大構造物が思い浮かびますが、権力者のお墓ですから、死後の世界です。それより、古墳時代の集落、当時の人々の暮らしや社会・文化に引かれます。墳丘を望む集落で人々はどう暮らしていたのか。市民サークルの皆さんとも協力して、明らかにできたらいいなと思います。

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