<「女の敵」と見なされる皮膚の凹凸。美容業界は対策製品で大儲けしているが効果を示す科学的証拠はない。だが「目立たなくする」ための方法は案外身近なところに──> お尻や太ももの皮膚などに生じる凸凹──い...
お尻や太ももの皮膚などに生じる凸凹──いわゆるセルライトは、約9割の女性に見られるごくノーマルな皮膚の状態だ。にもかかわらず私たちの文化では、忌むべき「女性の敵」と見なされている。現実世界でも鏡を見てセルライトに気付いたら、多くの女性はギョッとするだろう。無理もない。モデルや女優、インフルエンサーのフォトショップで加工された「すべすべの素肌」を嫌というほど見せつけられているのだから。皮膚は人体にある最大の臓器で、3つの層から成る。一番外側の層が「表皮」で、異物の侵入から体を守る最前線の防衛ラインだ。ここでは絶えず新しい細胞が生まれ、古い細胞が剝がれ落ちている。
表皮の下には「真皮」と呼ばれる堅牢な層がある。真皮には線維芽細胞があり、この細胞がコラーゲンやエラスチンなど重要なタンパク質を生産している。これらのタンパク質がみずみずしさや弾力性を生むおかげで、肌は強くしなやかな状態に保たれるのだ。一番下の層は「皮下組織」と呼ばれ、脂肪組織が豊富に含まれる。脂肪組織は非常時に備えてエネルギー源となる脂肪を蓄えるほか、寒さや衝撃など外界の影響から体を守るクッションの役目も果たす。セルライトは見た目が悪いとして目の敵にされる。その背景には、女性たちに完璧な美しさを求めさせる社会的な圧力が働いているようだ。多くの女性は滑らかな肌を手に入れるためなら、お金も時間も労力も惜しまない。こうした広告を見て、多くの女性が抱く疑問は「本当に効果があるの?」だろうが、解剖学者である私は、それ以前の疑問を抱く。健康に全く影響を与えないのに、なぜ治療や処置が必要とされるのか。そもそもセルライトはやっつけるべき敵なのか。セルライトを悪玉に仕立てることで、業界は多様な製品やサービスを売り込める。セレブと契約して「効き目あり」のお墨付きを得れば、効果が疑わしい製品でも飛ぶように売
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