【ゲンク(ベルギー)13日=ペン・後藤亮太、カメラ・小林泰斗】日本代表(FIFAランク20位)が12日、トルコ代表(同41位)に4―2で勝利。先発10人を入れ替え、MF伊藤敦樹(25)=浦和=が代表
試合前から相手が日本代表を警戒し、リスペクトを持って戦っていた。そう思わせるドイツ、トルコとの2連戦だった。カタールW杯から約9か月。日本は26年大会で8強以上に進んでも十分戦えると言えるだけの成長曲線を描いている。低迷するドイツ相手とはいえ2連勝は、日本が強豪国の仲間入りをしたことを、より世界に印象づけた。
ドイツ戦は、カタールW杯での劣勢挽回とは違い、リードしている状況での布陣変更にトライした。勝ちきるために守備を重視しながらのカウンター戦術もはまっての完勝。日本が完全に試合をコントロールしていた。先発を10人変更したトルコ戦は若干、意思疎通がうまくいっていない部分はあったが、チーム内の競争の激しさが明確となる欧州遠征となった。 消耗が激しいW杯ではターンオーバーは避けられない。その視点に立つと、今の日本はひとつのポジションに同レベルの選手が複数おり、半数以上を入れ替えても同じ戦い方ができる。2チーム、もしくは3チーム作れるだけの戦力がある。主力選手でもコンディションを落とせば、すぐに定位置を奪われるほど底上げが進んでいる。
選手間理解進む 森保監督は第2次体制に入り、マンネリを指摘する声もあったと思うが、無用の心配だ。良い守備からの良い攻撃は、より精度が増してきた。特にハイプレス、チーム全体をコンパクトに保つ意識が深く浸透している。相手への寄せ方を取っても10センチでも、20センチでもと寄せる距離が縮まり、選手が連動するタイミングも早い。攻撃でも個を生かす周囲の動きの良さが光る。例えば伊東がボールを持つと、サイドバックはこれまでオーバーラップが多かったが、逆に中に入ってスペースを作るパターンも見られた。強みを出すための選手間の理解が進み、グループ戦術に無駄がなく(活動期間が長い)クラブチームのように洗練されてきた。
新しいステージに突入した日本にとって、11月から始まるW杯アジア予選はまったく問題ないだろう。それよりも、勝って当然、勝ち方にこだわる森保監督が、どこまでチームを進化させるのかが非常に楽しみだ。(前日本代表監督・西野朗)
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