被災地で「竹チップ」事業 西日本豪雨被害からヒント―「次世代へ良い環境を」・広島:時事ドットコム

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被災地で「竹チップ」事業 西日本豪雨被害からヒント―「次世代へ良い環境を」・広島:時事ドットコム
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竹を細かく粉砕した「竹チップ」。田畑などにまくと雑草が生えるのを防ぎ、自然環境にも良いとされます。2018年の西日本豪雨で多数の犠牲者が出た広島県呉市で、この竹チップを作り、販売する事業が被災後に始まりました。

中原さんによると、竹は浅い所に根を張るため、竹林は土砂崩れを起こしやすい。このため、竹を間伐して日常的に使うことが求められる。また、広島県で盛んなカキの養殖に使われる竹いかだの竹も、毎年5000トン以上が焼却などで廃棄されているといい、環境のためにも適切な処分が必要とされる。最初は「できるのかな」と不安もあったが、竹チップに加工する粉砕機を購入するため、クラウドファンディングで資金を募った。180人から約395万円集まり、19年5月に事業を始めた。

創業から約4年がたち、顧客からの評判は上々だ。中原さんは「竹チップは自然にも優しいし、体にも良い」と語る。現在は、竹チップに米ぬかなどを混ぜ発酵させて堆肥として使い、レモンを育てる「タケトノスクール」を運営。農家と農業を学びたい人をつなげてレモン農家を増やす取り組みも行っている。

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