街で、人目を引く女と、引かない女の違い――齋藤薫の「女とおしゃれのアナリシス」 第十五章 | 【GINZA】東京発信の最新ファッション&カルチャー情報 | COLUMN

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街で、人目を引く女と、引かない女の違い――齋藤薫の「女とおしゃれのアナリシス」 第十五章 | 【GINZA】東京発信の最新ファッション&カルチャー情報 | COLUMN
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ふと気付いた。街で見かけてハッとさせられるのは、正反対の2つのタイプ。 限りなく上品な女性か、ギリギリまで派手な女性か、どちらかだったりすることを。

そう、人目を引くエネルギーこそが、すなわちオシャレの正体であると言っていいはずだ。もちろん別に注目されなくたっていい、人に見つめられなくたっていい、そういう人もいるのだろう。

それも確かにオシャレの理由。けれどもその結果として、人目を惹いたら、もっと心地がいいし、もっと幸せになれる。いや一度でもそういう思いをすると、女はその時の快感をずっと覚えていて、無意識のうちにそれを次のおしゃれのモチベーションとしているはずなのだ。 例えば以前、街でこんな人を見かけた。スプリングコートとインナーとハイヒールが、微妙に異なる3種類のグレーのワントーン、バーキン型のバッグは絶妙なグレイッシュパープル、そして髪をくるりとゆるアップにしていた人を。 一方の派手さも、そこにちゃんとセンスを感じられれば、それ以上カッコいい表現法はないと思う。「ギリギリまで派手」のギリギリとは、それを超えると下品になり、ただうるさいだけになる、破綻するギリギリということ。

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