人権団体から懸念の声が上がっている中、英国警察は、顔認証の精度が「大幅に向上」したとの研究結果を受け、リアルタイムでの顔認証技術の使用を再開…… → 英国警察、カメラでのリアルタイム顔認証の利用を再開へ
National Physical Laboratory（英国立物理学研究所）の人種や性別に関しても、統計的に有意な偏りは見られなかった。
「私たちが使用している設定では、人種や性別にかかわらず性能は同じで、誤照合の可能性はカメラを通過する6000人に1人程度であることがわかっています。検知されたすべての照合は、警官によって手動で確認されます。警官が一致すると思えば、その後職務質問することでカメラの照合が正しかったかどうかを判断します」と、ロンドンのメトロポリタン警察のインテリジェンス担当ディレクター、リンゼイ・チスウィックはいう。サウスウェールズ警察のジェレミー・ヴォーン警視総監は「イギリス国立物理学研究所の活動と独立した評価結果によって、市民の安全を守るために利用できるあらゆる方法と技術の利用が、今後も支持されると信じています」と述べている。しかし、人権団体はこれに反対しており、Big Brother...
「この報告書は、リアルタイムでの顔認識には人種や性別による大きな偏りがあることを認めた上で、警察がそれを軽減するための設定を用いることができるとしています。警察内の組織的な人種差別や性差別が繰り返し指摘されていることを考えると、警察はこのような差別的な技術をまったく使うべきではありません」と、法務・政策担当のマドレーヌ・ストーンは述べている。「すべてのロンドン市民、特に過剰な取り締まりと保護を受けてきたコミュニティは、警視庁がどのように監視対象者を決定するのか、また犯罪被害者や指名手配者の関係者など、監視対象者がどのように扱われるのかについて、透明性を求めるでしょう」と彼女はいう。また、この調査はボランティアと録画された映像を使用しており、人種に関しては、混血が考慮されていないという懸念もあがっている。
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