米フロリダ州南部の新型コロナウイルスワクチン接種会場で、まだ対象になっていない約50人が医療従事者を装い、優先接種を受けていたことが分かった。
このグループは会場で身分証明を求められた際に提示できなかったが、スタッフはそのまま信じて接種を認めた。本人たちが帰って友人に報告し、話を聞いた人々がさらに医療従事者と身分を偽って接種を受けたという。対象外でもフロリダシティーで接種できたという話はソーシャルメディア上で拡散し、翌日はさらに多くの希望者が集まって長い列ができた。
ツイッターでこの会場のことを知ったというきょうだいは、約150キロ離れた街から駆け付けていた。自分たちは優先接種の対象ではないが、手術を受けたばかりの父を守るためにできるだけ早く接種したいと話し、残った分を打ってもらえないかと約7時間待ち続けたが、受けることはできなかった。
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