米韓、次官級会議で北朝鮮の核法令化に「深刻な懸念」 会合では北朝鮮の最高人民会議がが核兵器の使用条件を定めた法令を採択したことに「深刻な懸念」を表明。また、新たな核実験には「強力で揺るぎない対応をとる」とし、北朝鮮を牽制した。
【ワシントン=渡辺浩生、ソウル=時吉達也】米韓両政府は16日、外務・国防当局の次官級による「拡大抑止戦略協議体」(EDSCG)の会合をワシントンで開いた。会合では北朝鮮の最高人民会議がが核兵器の使用条件を定めた法令を採択したことに「深刻な懸念」を表明。また、新たな核実験には「強力で揺るぎない対応をとる」とし、北朝鮮を牽制(けんせい)した。米国が韓国に提供する拡大抑止については、核と通常兵器、ミサイル防衛などの軍事力を活用し、「揺るぎのない鉄壁の関与」を続けると強調した。北朝鮮の核攻撃には「断固とした対応をとる」と言明した。
米国の核・ミサイル防衛に関する密接な同盟協議を継続し強化することでも一致した。北朝鮮と地域の脅威に対処し、インド太平洋地域の平和と安定を促進するため、米韓に加え日米韓の3カ国、多国間の連携を強めることも確認した。米国防総省のライダー報道官は記者会見で、会合は「両国の安全保障協力関係をさらに強める機会だ」とし、定期的に開催していく考えを示した。申氏は会議後、韓国メディアに対して「北朝鮮は核を使用した場合、威力と関係なく圧倒的、決定的な対応に直面する」と強調した。
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