米大統領選で、民主党ハリス副大統領（59）と共和党トランプ前大統領（78）が初めて直接対決する候補討論会が10日夜（日本時間11日午前）に迫った。ニューヨーク… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
米大統領選 で、民主党ハリス副大統領（59）と共和党トランプ前大統領（78）が初めて直接対決する候補討論会が10日夜（日本時間11日午前）に迫った。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ハリス氏はホテルにこもり、模擬舞台を用意して特訓を重ねている。トランプ氏は持ち味の即興的な対応を本番でみせようと、準備する姿を前面に出すことを控えているようだ。
テレビ討論会は、激戦州の1つ、東部ペンシルベニア州のフィラデルフィアで、ABCニュースの主催で無観客で開催。90分間が予定され、CMを2回挟む。メモなどは持ち込めない。相手の発言中はもう一方のマイクが切られ、両者が同時に発言することはできない。トランプ氏の不規則発言をさらしたいハリス陣営はマイクの音声を常時入れた状態を求めたのに対し、トランプ陣営は消音を要求していた。 ハリス氏は5日に同州ピッツバーグのホテルに入り、平日だった6日も公務を入れず“合宿”状態で準備を進めている。服装を似せたトランプ氏役を相手に、論戦を繰り返している。ハリス氏は検事出身、トランプ氏は複数の刑事裁判を抱えており、討論会は“法廷”のような構図ともいえる。ハリス氏は、自分を冷静で大統領にふさわしい人物と見せつつ、トランプ氏の攻撃的な面を引き出すことに重点を置いているという。世論調査で両者の支持率はきっ抗。出馬表明以来追い上げてきたハリス氏が勢いを維持できるか、大きな試金石といえる。
一方のトランプ氏は、討論会は百戦錬磨。側近らと討論を練習しているが、ハリス氏を演じる役は特にいないという。各地を回って、通常通りの選挙運動も続けている。豊富な経験を背景にアドリブが得意だが、陣営関係者はハリス氏の術中にはまって人格攻撃や差別発言を繰り出さないか、懸念している。
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