1979年5月7日生まれ、神奈川県出身。1995年にドラマ「金田一少年の事件簿」で俳優デビューし、2000年にドラマ「池袋ウエストゲートパーク」で注目を集める。2001年公開作「GO」で第25回日本アカデミー賞新人俳優賞と最優秀主演男優賞を受賞。主な出演映画は「Laundry(ランドリー)」「ピンポン」「凶気の桜」「モンスターズクラブ」「ヘルタースケルター」「ジ、エクストリーム、スキヤキ」「サンブンノイチ」「TOKYO...
──映画「ボブ・マーリー:ONE LOVE」は1時間47分のドラマに、ボブ・マーリーのオリジナル音源がたっぷり詰まっています。たった今、試写を観ていただいたばかりですが……まず、音響的にはいかがでした?
まじヤバかったです(笑)。やっぱり、シアターのいいシステムで聴くと違いますね。「ゲット・アップ、スタンド・アップ」「アイ・ショット・ザ・シェリフ」「ワン・ラヴ」、ほかにもたくさん。(劇中で)流れるのは耳になじんだ名曲ばかりだけど、どれもびっくりするくらい新鮮に響きました。レゲエならではの重低音も、家で聴くよりずっと生々しく感じたし。 伝記映画だから当然っちゃ当然なんだろうけど、とにかく音楽が素晴らしかったな。ボブ・マーリーという表現者の偉大さを、映画を通して再確認したというか。自分にとっては原点みたいな曲に、思わぬ形で再会できた感覚もあったんですよね。そこが俺には、すげーうれしかった!心から感動した、よくぞ作ってくれましたって感じです。好きなところはいっぱいあったけど、なんと言っても人物の掘り下げ具合かな。そもそもボブ・マーリーって、俺の中では、音楽の枠組みを越えた存在なんですよね。ヒーローって言葉を聞くと、ジョン・レノンと並んで真っ先に思い浮かぶ人。まさに。もちろんそれって、俺だけじゃないですよね。それこそ世界中の人々が彼の音楽に励まされ、導かれ、今なお戦う勇気をもらってるわけじゃないですか? 巨大な国家権力からしょうもない世間の常識まで、抗う対象は人それぞれ違うとしても。
でもこの映画に出てくるボブ・マーリーは、わかりやすいヒーローでも“レゲエの神様”でもなかった。生身の人間としてとにかく迷って、苦しんで、傷付いてるじゃないですか。衝動に駆られ、ときには間違ったこともやってますし。あとは、奥さん以外の女性ともたくさん子供を作っちゃったりね。今の倫理観じゃ受け入れられない事実も、けっこうシビアに描かれていて。それなりに身勝手な面もあるんだよね。彼の育った境遇とか、当時のジャマイカの社会背景を描いたパートも面白かった。でも俺はやっぱり、ボブ・マーリーが血の通った人間として生っぽく描かれていたのがうれしかったな。そこに一番心を揺さぶられました。逆に言うと、公私ともに巨大な葛藤を抱えていたからこそ、あんなに魂に響く曲を作れたんだなって。それがシンプルに実感できた映画でした。すっごくありましたね。知識として知ってたエピソードでも、やっぱり物語として疑似体験すると切実さが違う。それが映画の力であり芝居の力だと、俺は思っているので。今作で言うと、彼の生い立ちもそうだった。実はボブ・マーリーってジャマイカの黒人同士の子供じゃなく、お父さんがイギリス系の白人じゃないですか
ですね。改めて思ったんですが、ボブ・マーリーの音楽が訴えてるのは決して、誰かと敵対することじゃない。虐げられた者のレベルミュージック(抵抗の音楽)なのは間違いないけど、本当に言いたいことは、お互いの違いを越えてひとつになる大切さ。まさに「ワン・ラヴ」だと思うんですよ。俺はそう感じました。だからこそ、どんなひどい状況下でもヘイトに取り込まれず、ラブに軸足を置いた表現を貫けたんじゃないかな。これも本作ですごく印象的だったんですけど、さっきも話に出た、ラスタの教えに触れる海辺の回想シーンで、リタが知り合って間もないボブに「I and I(私と私)」という言葉を教えるじゃないですか。私たちは自他を区別する「you」や「me」じゃなくて、この代名詞を使って会話するんだと。うん。レゲエ好きにとっては、けっこうなじみの深い表現で。実は俺自身、10代からずっと大事にしてきた言葉なんだけどさ。この映画だと、そういうキーワードもすべて自然なやり取りの中で出てくるじゃないですか?...
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