科学研究とメディアの関係はどうあるべきか?社会心理学者の三浦麻子教授インタビュー

日本 ニュース ニュース

科学研究とメディアの関係はどうあるべきか?社会心理学者の三浦麻子教授インタビュー
日本 最新ニュース,日本 見出し

科学研究とメディアの関係はどうあるべきか?社会心理学者の三浦麻子教授インタビュー(2017)

だって心理学の質問紙調査ってすごく長いし項目がたくさんあって、しかも同じようなことを聞かれるので、やる気がなければじきに嫌になるじゃないですか。なので、回答欄で遊ぶ人が出るのはわかるんですよ。でも、オンライン調査では特に多い印象を受けました。それで、不良回答の人はどのくらいいるんだろう、そのことがどんな風に結果に影響するのかを調査してみたら、おそらく2割くらいの人は何も読まずに選択肢を選んでいるんだろうという結果になったんです。 これはすごい結果だと思って、Twitterで「こんな結果が出た、ヤバい」とツイートすると、一緒に共同研究をした小林君から「これはぜひ研究にしてください」とリプされたので、研究にするなら一緒にやろうと誘って一緒にやったんです。小林君もネットコミュニケーションの研究者で、彼が院生になりたての頃からだから15年くらい前から知り合いだったんですが、初めて共同研究したのがこのネタでした。リプしたが最後って感じですね。心理学の場合、「ある状況においてあなたならどうしますか」という質問を、実際に行動させて回答させるのが非常に難しいんです。例えば「あなたは通りを歩いていました。すると向こうの家が火事になっています。その中に犬が取り残されているようです。あなたは助けに行きますか」という質問を実際に実施して、火事を起こして、犬を置いて、その人を行かせるわけにはいかないじゃないですか。その結果、犬は死に、家は燃え、その人も死ぬとなったら大変なので。 なので、その場面で援助するかを知りたいとしたら、「あなたはこういう状況にいると考えてください。あなたならどうしますか」というストーリーを読ませて、「このくらいの燃え方なら助けに行く」とか、「誰か助けを呼ぶ」とか、「南無阿弥陀仏と唱える」とか、いろんな考えを答えさせる方法になるんです。でもその場合、前提となる文章を読んでくれていなかったらだめじゃないですか。しかも、条件を実験らしく操作することがあって、「中にいるのがおばあさん」だとか「中にいるのが犬」だとか「中にあるのが貴重で高価なもの」とか、どれなら救いに行くかを回答させることもあります。「犬なら放置するけどおばあさんは助けに行く」とか「赤ちゃんなら助けるけどおばあさんは放置する」などの選択肢があるかもしれないのに、その文章をちゃんと読んでくれていないと意味がないじゃないですか。 そこで、オンライン調査会社5社に声をかけて調査をしたかったんですけど、調査にOKを出してくれたのが2社で、他の3社はNGを出したんです。断られた表向きの理由は、「調査モニタをだますようなことをしているからだ」と。私は、指示されている通りのことをやれと書いているだけで、だましていないんです。でも、引っかけるようなことをするとモニタからクレームが来るらしくて。3社に断られ、結局残りの2社で行ったら、1社は5割くらいの人が罠に引っかかって、もう1社は8割の人が引っかかったんですよ。.

だって心理学の質問紙調査ってすごく長いし項目がたくさんあって、しかも同じようなことを聞かれるので、やる気がなければじきに嫌になるじゃないですか。なので、回答欄で遊ぶ人が出るのはわかるんですよ。でも、オンライン調査では特に多い印象を受けました。それで、不良回答の人はどのくらいいるんだろう、そのことがどんな風に結果に影響するのかを調査してみたら、おそらく2割くらいの人は何も読まずに選択肢を選んでいるんだろうという結果になったんです。 これはすごい結果だと思って、Twitterで「こんな結果が出た、ヤバい」とツイートすると、一緒に共同研究をした小林君から「これはぜひ研究にしてください」とリプされたので、研究にするなら一緒にやろうと誘って一緒にやったんです。小林君もネットコミュニケーションの研究者で、彼が院生になりたての頃からだから15年くらい前から知り合いだったんですが、初めて共同研究したのがこのネタでした。リプしたが最後って感じですね。心理学の場合、「ある状況においてあなたならどうしますか」という質問を、実際に行動させて回答させるのが非常に難しいんです。例えば「あなたは通りを歩いていました。すると向こうの家が火事になっています。その中に犬が取り残されているようです。あなたは助けに行きますか」という質問を実際に実施して、火事を起こして、犬を置いて、その人を行かせるわけにはいかないじゃないですか。その結果、犬は死に、家は燃え、その人も死ぬとなったら大変なので。 なので、その場面で援助するかを知りたいとしたら、「あなたはこういう状況にいると考えてください。あなたならどうしますか」というストーリーを読ませて、「このくらいの燃え方なら助けに行く」とか、「誰か助けを呼ぶ」とか、「南無阿弥陀仏と唱える」とか、いろんな考えを答えさせる方法になるんです。でもその場合、前提となる文章を読んでくれていなかったらだめじゃないですか。しかも、条件を実験らしく操作することがあって、「中にいるのがおばあさん」だとか「中にいるのが犬」だとか「中にあるのが貴重で高価なもの」とか、どれなら救いに行くかを回答させることもあります。「犬なら放置するけどおばあさんは助けに行く」とか「赤ちゃんなら助けるけどおばあさんは放置する」などの選択肢があるかもしれないのに、その文章をちゃんと読んでくれていないと意味がないじゃないですか。 そこで、オンライン調査会社5社に声をかけて調査をしたかったんですけど、調査にOKを出してくれたのが2社で、他の3社はNGを出したんです。断られた表向きの理由は、「調査モニタをだますようなことをしているからだ」と。私は、指示されている通りのことをやれと書いているだけで、だましていないんです。でも、引っかけるようなことをするとモニタからクレームが来るらしくて。3社に断られ、結局残りの2社で行ったら、1社は5割くらいの人が罠に引っかかって、もう1社は8割の人が引っかかったんですよ。

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

gigazine /  🏆 80. in JP

 

日本 最新ニュース, 日本 見出し



Render Time: 2026-04-29 23:48:48