男と女の自撮りに違いがあるのはなぜか?(2017)
では自撮りの世界でも同じことが言えるのか?ということで、Makhanova氏は大学生250人にカメラを渡し、撮影された写真を見るのが男性であるか女性であるかを伝えた上で、自撮りしてもらいました。すると、「男性が写真を見ると聞いた時の女性が上からの角度で撮影する傾向」と「男性が写真を見ると聞いた時の男性が下からの角度で撮影する傾向」が高かったとMakhanova氏。最後の実験として、アングルの違いによって見る人は異なった印象を持つのか?ということをMakhanova氏は調査。被験者である男女に上から・正面から・下からの角度で撮影された人物写真を見せ、写真の人物の身長・年齢・魅力について評価してもらいました。 実験の結果、上からの角度で撮影された20代の女性は、平均で2歳若く見られ、「魅力」の評価も4.
8点から5.4点になったとのこと。「女性は上からの角度で撮影された時に最も魅力的に写ります。これは、上からのアングルが女性を細く・若く見せるのが大きな要因です」とMakhanova氏は語ります。胸の谷間を見せていた女性は10%に留まったため、上からの角度の撮影と胸の谷間の関係は見つかっていません。男性の場合、撮影のアングルが変わっても、魅力に対する評価は影響されなかったといいます。ただし、男性の評価者は下から撮影された写真を見て「より支配的」だと受け止めました。男性がこのような行動を取るのは男性に対してだけであり、また、男性だけがこれらの写真のサインに気づいていたわけです。 一方で、女性が上からの角度で撮影されるのを好む傾向と、支配・服従の要素の間には、相手が男性であるか女性であるかに関わらず影響が見られませんでした。つまり、上からの角度で撮影されることによって女性が「無力さ」を強調しているという事実は見当たらなかったのです。 Makhanova氏は、自撮りにおける進化行動が「他人がオンラインで写真を見る」ことによって強化されていることから、自撮りのアングルには文化的な要素が多いことを認めつつも、「生物学的な要素も重要なものとして存在する」としています。「相手との関係でポジションを変えることは、多くの動物が行うもの。我々はそれをより現代的な方法で行っています」とMakhanova氏。上からや下からのアングルでの撮影方法が人気を得たのは、支配と魅力に関するコミュニケーションが普遍的なものであるからとMakhanova氏は考えています。




