焦点:欧州大手撤退でロシア通信事情悪化へ、市民の日常に打撃も

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焦点:欧州大手撤退でロシア通信事情悪化へ、市民の日常に打撃も
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通信機器メーカーのノキア、エリクソン両社がこの年末にロシア市場から撤退する。これが長期的にロシアのモバイルネットワークを着実に劣化させ、一般のロシア国民にとっても通信事情の悪化が始まる可能性がある。

ロイターが電気通信企業の経営幹部5人をはじめとする業界関係者から話を聞いたところ、ロシアの携帯電話ユーザーは、ダウンロードやアップロードの速度低下、通話途絶の増加、接続不能、サービス停止の長期化に悩まされる可能性があるという。通信事業者によるソフトウエア更新やパッチ(修正ソフト)適用ができなくなり、在庫が減少する交換部品の争奪戦が起きるためだ。

モスクワでIT専門サイト「コムニュース」を運営するレオニード・コニク氏によれば、「仮に現在の状況が数年間続くとすれば、ロシアの携帯電話ネットワークは、サービスエリアという点で、大都市や最も富裕な郊外地域でしか利用できなかった1990年代末の状況に戻るかもしれない」と話した。

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